2015 Fiscal Year Annual Research Report
リン酸化制御因子による細胞壁構築メカニズムの解明
Publicly Offered Research
Project Area | Plant cell wall as information-processing system |
Project/Area Number |
15H01238
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
松永 幸大 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40323448)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 細胞壁 / オーロラキナーゼ / リン酸化 |
Outline of Annual Research Achievements |
植物の細胞壁構築の最初のステップは、微小管によるフラグモプラスト形成→フラグモプラスト赤道面への小胞の集積→小胞の融合→細胞板の表層方向への拡大と順を追って進んで行く。そのステップはタンパク質修飾の制御を受けると予想されるが、MAPKカスケード以外のリン酸化制御系は不明なままである。その不明なキナーゼこそがAURであり、微小管動態制御・小胞動態制御に関与していると推測した。そこで、本新学術領域で実施したリン酸化プロテオーム解析で明らかにしたAURの基質候補であるに焦点を絞り解析した。細胞壁構築ダイナミクスにおけるAUR制御機構を明らかにすることを目的とした。ataur1/2二重変異体と野生株のリン酸化・比較プロテオーム解析から2種類のCesAが基質候補とて同定されたことから、CesAのリン酸化はセルロース合成を制御する可能性が出てきた。そこで、この可能性を検証するために、シロイヌナズナCesAタンパク質を精製して、in vitroリン酸化アッセイによりリン酸化部位の確認を行った。これは、リン酸化プロテオームで同定されたリン酸化アミノ酸部位は、間接的にリン酸化される可能性も排除できないからである。CesAタンパク質は大腸菌では精製できないことから、Pichia酵母で発現させるために、Pichiaのコドン使用頻度に従い、塩基配列を変換した遺伝子を合成した。この合成遺伝子をPichiaに導入して発現・精製・AURリン酸化アッセイを行った。AtAUR1/2をベイトとしてDual Hunterシステムにより網羅的に相互作用因子を同定した。その中から、微小管関連因子やセルロース合成に関係する因子を見つけ、相互作用部位の同定、in vitroリン酸化アッセイによるAURリン酸化の有無を解析した。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(34 results)
-
-
-
-
[Presentation] *Cyanidioschyzon merolae*におけるオーロラキナーゼを介したミトコンドリア分裂制御メカニズムの解析2015
Author(s)
岡村枝里佳, 松永朋子, 加藤翔一, 坂本卓也, 井元祐太, 大沼みお, 野村有子, 中神弘史, 黒岩晴子, 河野重行, 黒岩常祥, 松永幸大
Organizer
日本植物学会第79回大会
Place of Presentation
朱鷺メッセ:新潟コンベンションセンター
Year and Date
2015-09-08
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-