2015 Fiscal Year Annual Research Report
インフルエンザウイルス感染に対する宿主染色体高次構造のダイナミクス
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular basis of host cell competency in virus infection |
Project/Area Number |
15H01251
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
今井 由美子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50231163)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ウイルス / 染色体 |
Outline of Annual Research Achievements |
インフルエンザウイルスは、ゲノムの転写・複製を核内で行うRNAウイルスであるが、ウイルスが感染した宿主細胞の染色体にはウイルス・宿主相互作用を介した連続的な摂動 が加わる。近年、外的要因による染色体高次構造の変化とエピジェネティックな遺伝子制御の関係が注目されている。しかしながら、インフルエンザウイルス感染に伴った宿主染色体高次構造の動的変化と転写制御、さらに病原性発現との関わりには未解明の点が多い。本研究ではインフルエンザウイルス感染に伴った染色体高次構造のダイナミクスに着目して、①染色体高次構造がどのように変動するか、②染色体の空時間的情報の変遷がどのように転写制御をはじめとした生命情報に変換されるか、③そのような染色体の変遷過程がインフルエンザの病態にどのように関わっているかを明らかにすることを目的とした。本年度は、インフルエンザウイルス感染に伴うヘテロクロマチンの構造変化に着目して、ヘテロクロマチンに集積するヒストンマークであるH3K9me3、H4K20me3、H3K27me3ならびに核膜関連タンパク質のクロマチン免疫沈降(ChIP)、ならびに核膜関連タンパク質のイメージングを中心に解析を行った。その結果、ウイルス感染に伴って核膜ならびにヘテロクロマチンの安定性が大きく変化することが示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)