2015 Fiscal Year Annual Research Report
微小管先端運動マシナリー構築
Publicly Offered Research
Project Area | Harmonized supramolecular machinery for motility and its diversity |
Project/Area Number |
15H01317
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
五島 剛太 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20447840)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 微小管プラス端動態 |
Outline of Annual Research Achievements |
5因子によるフリーの微小管動態再構成に成功した。すなわち、精製した5種類のショウジョウバエタンパク質(EB1, Minispindles/XMAP215, センティン、KLP10A/kinesin-13、Mast/Orbit/CLASPとチューブリン(ショウジョウバエS2細胞由来)をさまざまな組み合わせ・濃度で反応させ、微小管動態を計測した。その結果、5因子をすべて加えたところ、微小管の伸張、短縮反応に加え(これらは3因子の組み合わせでも再現できることが知られている)、「ポーズ(休止期)」と呼ばれる伸びも縮みもしない状態が一定の頻度で観察された。ポーズはショウジョウバエ細胞の細胞質内でも比較的高頻度で見られる状態であり、すなわち、5因子反応系によりこれまでの系に比べて細胞内のものに近い微小管動態を観察できたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
27年度の最大の目標であった5因子系の再構成に成功し、細胞内に近い微小管動態を再現できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
分裂期キナーゼによる微小管プラス端動態制御を検証する。 細胞分裂期において微小管がより動的になる要因として、分裂期キナーゼによる微小管動態制御因子のリン酸化が有力な仮説のひとつである。これを検証するため、数種の分裂期キナーゼを系に加えることで動態の変化を調べる。
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Research Products
(5 results)