2016 Fiscal Year Annual Research Report
ビブリオ菌における新生鎖機能を介したタンパク質膜透過の制御
Publicly Offered Research
Project Area | Nascent-chain Biology |
Project/Area Number |
15H01532
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
秋山 芳展 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (10192460)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 翻訳停止 / リボソーム / 新生鎖 / ビブリオ菌 / SecDF |
Outline of Annual Research Achievements |
VemP (Vibrio protein export monitoring polypeptide)は、159アミノ酸残基からなる分泌タンパク質であり、N末端にシグナル配列を、C末端にビブリオ属細菌間で高度に保存された領域を持つ。VemPは、ビブリオ菌のタンパク質膜透過能を自身の膜透過能としてモニターし、膜透過不全時には、C末端近傍で自身の翻訳を安定に低下させ、下流のsecDF2遺伝子の発現を上昇する役割を持つ。VemPの翻訳停止は、C末端保存領域とリボソームトンネル内壁との特異的な相互作用により生じ、この相互作用にはC末端保存領域内の多数のアミノ酸残基の関与が示唆されていたが、詳細な分子機構については未だ不明であった。 本年度は、VemP C末端保存領域の翻訳停止における役割を明らかにするために、翻訳停止の状態を酵素活性として評価できるdelta ss-vemP'-lacZレポーター系を構築し、実験系の有用性を確認した。このシステムを用いて、C末端保存領域20アミノ酸残基を対象とした網羅的・系統的な変異解析を行い、各アミノ酸残基の翻訳停止における役割を検討した。その結果、ほぼ全ての置換を容認しない極めて重要なアミノ酸残基の存在を明らかにすると共に、この領域が二次構造を形成している可能性を強く示唆する結果を得た。この領域が仮にαヘリックス構造を形成していると仮定すると、このC末端保存領域は、強い両親媒性の特徴を持ち、翻訳停止に必須のアミノ酸残基は疎水性面に集中しているという明確な特徴が見られた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Nascent chain-monitored remodeling of the Sec machinery for salinity adaptation of marine bacteria.2016
Author(s)
Mori, H., Ishii, E., Chiba, S., Sakashita, S., Ito, K. & Akiyama, Y.
Organizer
NASCENT CHAIN BIOLOGY
Place of Presentation
山梨
Year and Date
2016-09-01 – 2016-09-03
Int'l Joint Research / Invited
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