2015 Fiscal Year Annual Research Report
老化神経細胞モデルによる神経変性疾患発症機構の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Prevention of brain protein aging and dementia |
Project/Area Number |
15H01561
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松本 弦 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (50415303)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 神経老化 / 選択的オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症含む神経変性疾患の多くは晩期発症性である。このことは神経変性が神経細胞の老化と密接な関係にあることを強く示唆している。しかしながら、神経老化と神経変性を関連付ける分子機構についてはほとんどわかっていない。我々のグループでは、神経老化によるタンパク質分解機構の変容の分子機構を探るため、初代培養神経細胞の長期間培養法を開発し、神経細胞の老化をin vitroで解析することを試みている。これまでに、マウスの初代培養皮質神経細胞の培養条件を検討し、6ヶ月以上の長期に渡り培養することに成功した。長期培養した神経細胞は、培養開始後3.5ヶ月 (14週齢)を過ぎた頃から老化マーカーの一つであるリポフスチンを蓄積し始める。興味深いことに、神経細胞が老化してくると、選択的オートファジーの主要アダプタータンパク質であるp62/SQSTM1の細胞内局在が大きく変化し、S403リン酸化型p62を含むp62 bodyが減少することがわかって来た。このようなp62の局在変化は、従来の培養細胞を使った実験系では全く観察されることがないことから、神経細胞の老化による変容によるものであろうと考えている。引き続き、この現象の原因について解析をすすめていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、初代培養神経細胞の長期間培養に成功し、老化神経細胞の実験系を構築することができた。老化神経細胞は、Sudan black Bによるリポフスチン染色により確認することができることも示すことができた。リポフスチン陽性の神経細胞が、老化神経細胞で見られるタンパク質の増減を相関しているかどうかについて結論づけるにはまだ時期尚早ではある。
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Strategy for Future Research Activity |
老化神経細胞におけるバルクと選択的オートファジーの進行状態を、p62のリン酸化状態とオートファゴソーム形成を指標に解析していく。また、神経変性疾患の原因タンパク質、特にTauタンパク質の分解活性について老若で比較する。老化神経細胞で見られる状態を若年細胞で再現することで、老化によらない選択的オートファジーの変容の分子機構について解析する。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] erine 403-phosphorylated p62/SQSTM1 immunoreactivity in inclusions of neurodegenerative diseases2015
Author(s)
Kurosawa,M., Matsumoto,G., Sumikura,H., Hatsuta,H., Murayama,S., Sakurai,T., Shimogori,T., Hattori,N. and Nukina,N.
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Journal Title
Neurosci. Res.
Volume: 103
Pages: 64-70
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] The Parkinson's Disease-Associated Protein Kinase LRRK2 Modulates Notch Signaling through the Endosomal Pathway.2015
Author(s)
Imai, Y., Kobayashi, Y., Inoshita, T., Meng, H., Arano, T., Uemura, K., Asano, T., Yoshimi, K., Zhang, C.-L., Matsumoto, G., Ohtsuka, T., Kageyama, R., Kiyonari, H., Shioi, G., Nukina, N., Hattori, N., Takahashi, R.,
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Journal Title
PLoS Genet
Volume: 11
Pages: e1005503
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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