2017 Fiscal Year Annual Research Report
Functional coupling of the blood-brain barrier and astrocytes in epilepsy
Publicly Offered Research
Project Area | Glial assembly: a new regulatory machinery of brain function and disorders |
Project/Area Number |
16H01326
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
立川 正憲 東北大学, 薬学研究科, 准教授 (00401810)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アストロサイト-血管連関 |
Outline of Annual Research Achievements |
てんかん病態において、血液脳関門Blood-brain barrier (BBB)輸送機能の可塑的変化と、その制御機構を解明することは、薬剤反応性や病態進行を理解するうえで重要である。そこで本研究では、標的定量プロテオミクスと網羅的定量プロテオミクスを組み合わせて用いて、アストロサイトにおいて発現変動するタンパク質を同定し、BBB輸送機能制御機構を解明することを目的とした。カイニン酸誘発てんかんマウスモデルにおいて、細胞間情報伝達を担うギャップジャンクションの構成分子であるコネキシン43(Cx43)のリン酸化が亢進していることが示された。さらに、Cx43のリン酸化部位を特定するため、安定同位元素標識したアミノ酸で構成されるCx43内標準タンパク質を作成し、質量分析によるCx43リン酸化部位特異的なタンパク質定量法を確立した。カイニン酸誘発てんかんマウスモデルの脳サンプルを解析した結果、Cx43のリン酸化部位が特定された。Cx43の特異抗体を用いた免疫染色の結果、Cx43はアストロサイトの足突起部位に、高密度で局在していることが示された。以上の結果から、本研究で同定されたCx43リン酸化部位はチャネル開口機能の低下に関与すること、Cx43ノックアウトマウスでは炎症病態におけるBBB輸送関連分子の発現変化が報告されていることから、てんかん病態におけるアストロサイトにおけるCx43リン酸化亢進は、BBB輸送機能制御機構として役割を担うことが示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)