2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the functions of long non-coding RNA regulating cardiac hypertrophy and failure
Publicly Offered Research
Project Area | Neo-taxonomy of noncoding RNAs |
Project/Area Number |
17H05599
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
尾野 亘 京都大学, 医学研究科, 准教授 (00359275)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 心肥大 / 心不全 / 非コードRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
非コードRNAの多くを占める長鎖非コードRNA (lncRNA)に関しては、心不全において多くのlncRNA発現が変化することは知られているものの、個々の機能は未知である。我々は、心肥大、心不全をきたしたマウス心臓で有意に上昇する長鎖非コードRNAを網羅的に解析し、その機能を検討することとした。まず、マウス大動脈縮窄モデルを作成し、心肥大、心不全心で高発現していたlong intergenic non-coding RNA(lincRNA)を同定し、lincRNA-Hypertrophy1-10と名づけた。中でも、lincRNA-hypertrophy5は、心筋と骨格筋に特異的に発現するlincRNAである。 まず、RACE法にてこの全長を明らかにした。次にこの欠損マウスを作製したところ、野生型マウスに比較して心臓が小さく、また心臓に圧負荷をかけると代償できずに心不全を呈した。ビオチン化lincRNA-hypertrophy5と肥大心より抽出した核タンパクを結合させ、回収したタンパク質を質量分析で解析したところ、最も特異的に結合するタンパク質は、PURalphaというDNA/RNA結合タンパク質であった。lincRNA-hypertrophy5欠損マウスにおいては、PURalphaが過剰に働くことがミオシン重鎖蛋白の減少と線維芽細胞の減少、さらに心筋細胞の縮小につながることが明らかとなった。さらにヒト心筋生検組織におけるlincRNA-hypertrophy5発現を確認したところ、心機能の悪化とともに発現が減少しており、lincRNA-hypertrophy5発現が心機能を保持している可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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