2021 Fiscal Year Annual Research Report
Positive and negative occlusion effects of sanitary mask
Publicly Offered Research
Project Area | Construction of the Face-Body studies in transcultural conditions |
Project/Area Number |
20H04568
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
河原 純一郎 北海道大学, 文学研究院, 教授 (30322241)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マスク顔 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はコロナウィルス感染症2019の世界的流行という社会的な大変化に際して,マスクを常時着用する行動に対する態度や,それが顔認知に変容をもたらしたことを,流行以前の(2016年の)データとの直接比較を世界で初めて行い,流行の最中に報告できた。マスク着用への態度はポジティブに変化し,不健康さとの繋がりは大幅に薄れた。さらに,感染症流行下ではマスク着用はもとの魅力が低い顔の魅力を高め,もとの魅力が高い顔の魅力を低下させたことがわかった。以前はマスクは着用者の魅力を総じて低下させていたこととは大きく異なっていた。本論文はこうした結果をマスク顔の魅力評価の2要素モデルで説明できることを示した。 本研究の学術的意義は,マスクで遮蔽されている部分をどのように補っているかという顔認識理論での問題に対し,最頻値補間仮説を提案したことである。従来は,遮蔽部分は個別の顔を合成・平均したテンプレートで補っていると考えられていた。しかし,本研究で得られたデータは平均顔補間仮説では説明できなかったため,新たな仮説が必要でした。そこで本論文では,観察者の経験に基づいた最頻値の魅力顔によって補われるという最頻値補間仮説を提案した。これは,理想的な顔ではなく,ありふれた顔で補うという考え方であり,この考え方ならば,COVID-19流行に際して大いに活性化されたマスクによる遮蔽顔のデータをよく説明しうることが示された。特徴的な点としては,一見すると従来の知見では説明できない他人種顔でのマスク遮蔽実験のデータを,最頻値補間仮説に取り込んだことである。このマスクによる顔の補間に関する発見は,学術的な関心だけでなく,今後のCOVID-19感染の終息に伴って、マスクを外そうとする行動の予測にも貢献しうるだろう。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)