2010 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの華人文化圏諸都市におけるサブカルチャー受容と若者の感性の変化
Publicly Offered Research
Project Area | Comparative Research on Major Regional Powers in Eurasia |
Project/Area Number |
21101503
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
千野 拓政 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50216561)
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Keywords | 各国文学・文学論 / 中国文学 / 東アジア / サブカルチャー / 若者の感性 |
Research Abstract |
2010年度は特別研究期間に当たり、一年間上海に在住した。その環境を利用して、資料の収集を進めるとともに、研究計画に沿って、上海、北京、台北、香港、シンガポールで、大学生を対象に、村上春樹の受容、マンガ・アニメ、ライトノベルの受容、同人活動(二次創作、コスプレなど)への参加などに関するアンケート調査を実施し、あわせて、ライトノベル作家、漫画家、同人の書き手、同人活動の企画者・参加者などにインタビューを行った。調査期間は、上海(6月~2月)、北京(11月~2月)、台北(1月~2月)、香港(1月~2月)、シンガポール(1月~2月)。 それら調査の結果をまとめ、この時点までの分析の結果を発表することを目的に、3月15日、16日の二日間にわたり、早稲田大学で国際シンポジウムを開催した。千野の基調報告、各都市の調査結果報告、各領域の専門家による報告、および討論がその内容である。発表者として、作家で『萌芽』雑誌編集長の趙長天氏、作家の落落さん、復旦大学教授顧錚氏、写真家の曽翰、楊長虹氏、華東師範大学教授の雷啓立氏、上海comicup主催者の馮凝華さん、各都市の調査報告者として、姚瑶さん(復旦大学大学院)、趙楠さん(北京大学)、陳柏青君(台湾大学大学院)、黄微子(香港嶺南大学)、陳宇〓(シンガポール聯合早報)を招聘した。しかし、東日本大震災の影響などで、雷啓立、落落、趙楠、陳柏青、陳宇〓の各氏以外は来日がかなわず、一日に短縮してシンポジウムを終了した。同シンポジウムは、繰り越して2011年度に再度開催することとした。(新たな内容を加え、2012年3月23日24日に開催した。) 成果の公表としては、雑誌・新聞に論考を発表したほか、学会発表とともに、中国社会科学院、復旦大学、南京大学、華東師範大学その他で、研究テーマに関わる招待講演を計12回行った。また、新聞《中国経営報》《姑芳晩報》、雑誌《品味・経典》《上海壹周/小文学》《鳳凰周刊》にインタビューが掲載された。
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Research Products
(6 results)