2010 Fiscal Year Annual Research Report
タンデム触媒系を用いた単行程高度分子変換法の開発と生理活性物質合成への応用
Publicly Offered Research
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
22106522
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高須 清誠 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (10302168)
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Keywords | 連続反応 / 集積型合成 / 生理活性物質 / シリルエノールエーテル / トリフリックイミド / 多置換環状化合物 |
Research Abstract |
シリルエノールエーテルは求電子剤とα位炭素で結合形成反応を起こすと対応するシロキソニウムイオンが生じる。このオキソニウムイオンの寿命や化学反応性を巧妙に制御することができれば、様々な連続反応が進行すると考えた。これまで、生じたオキソニウム炭素上への求核攻撃を鍵とする連続反応について成果を挙げてきたが、今年度はα(α')位の脱プロトン化に伴うシリルエノールエーテルの再生を機軸とする連続(時空間集積および空間集積)反応を行い,新規分子変換法を開発するとともに生体機能性物質の創製を目指した。その結果、以下の成果を挙げた。 1.廃棄物を最小限とする触媒的シリルエノールエーテル化 2.シリルエノールエーテルの再生を伴う形式的[3+3]環化付加とclovan合成への応用 2.連続的Diels-Alder-脱離反応によるメチレンシクロヘキセノンの合成 3.多環性シクロブタンからスピロシクロプロパンへの立体特異的転位反応 4.ラジカル連続反応を活用したレパジフォルミンの全合成 主に、マルチタスク触媒として働くTf_2NHを利用することにより、シリルエノールエーテルの反応の潜在的多様性を拡張することに成功した。特に研究1では、強力なブレンステッド酸として知られるトリフリックイミド(Tf_2NH)とアミンを触媒量用いて、アリルシランとケトンからシリルエノールエーテルを合成することに成功した。マイクロフロー反応に適用することで、極めて効率的かつ省資源的な合成法を確立した。また、上記反応で得られる多置換環状化合物は生理活性天然物のユニットとしての利用が期待できる。
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Research Products
(40 results)
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[Presentation] Total Synthesis of (-) and (+)-Petrosin2010
Author(s)
Hiroki Toya, Kentaro Okano, Atsushi Takahashi, Haruo Tanaka, Kiyosei Takasu, Masataka Ihara, Hidetoshi Tokuyama
Organizer
Tohoku University Global COE Program Summer School
Place of Presentation
東北大学(仙台)(招待講演)
Year and Date
20100819-20100820
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