2014 Fiscal Year Annual Research Report
有機分子触媒による分子認識の基盤開拓と反応開発
Publicly Offered Research
Project Area | Advanced Molecular Transformations by Organocatalysts |
Project/Area Number |
26105732
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 健一 京都大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (00335184)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 含窒素複素環カルベン / 有機分子酸塩基触媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
多機能NHC有機触媒の創製、新規有機分子酸塩基触媒の創製、それらを用いる新規不斉反応の開拓を目的として研究を行ない、本年度は以下の成果を得た。 (1)キラルリン酸による脱離基の活性化に基づくSN2'反応を検討した。その結果、分子内にスルホンアミド部位を有するアリルイミダートの環化反応が高いエナンチオ選択性で進行し、高収率で2-ビニルピロリジン誘導体が得られることを見いだした。 (2)対称ジアルドースの分子内ベンゾイン型環化反応を用いる、キラルシクリトール類の合成法を開発した。 (3)イミダゾリン型カルベンを触媒とするアルコールの分子内プロパルギルスルホンへの環化反応を開発した。 (4)新規リン酸アミド、チオ尿素、セレノ尿素、グアニジン有機触媒の合成に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
不斉SN2'反応の開発に成功した。また、新規キラル有機分子触媒の合成に成功し、それらを用いる新規不斉反応を開拓に着手することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究はおおむね順調に進展しており、今年度も当初の計画通り押し進めて行く。
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Research Products
(25 results)