2014 Fiscal Year Annual Research Report
スパース性を利用した体幹部呼吸性体動の高速4次元MRイメージング
Publicly Offered Research
Project Area | Initiative for High-Dimensional Data-Driven Science through Deepening of Sparse Modeling |
Project/Area Number |
26120505
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
羽石 秀昭 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (20228521)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | スパース性 / 呼吸性体動 / MRI / 低ランク / L+S |
Outline of Annual Research Achievements |
4D-MRIは胸腹部の3次元動態を観察することができ,様々な応用が期待されている.実用化に向けた課題のひとつとして,データ収集に約30分間要することが挙げられる.これに対し本研究ではデータ収集時間の短縮を目的にk-空間でのエンコード数削減を行う.この際に画質が劣化するという問題に対して,我々は4次元情報を利用したスパース再構成を行うこととした.これまでに得られている4次元MRIの生データを基にレトロスペクティブなシミュレーション実験を実行した.具体的には,従来の撮影法で得られた理想画像,予め取得された4D-MRIのデータセットから3倍の高速化を想定してエンコード数削減を行った0埋め再構成像,低ランク要素とスパース要素の分離を利用したL+S再構成像の比較を行った.この結果,L+S再構成像によりノイズが効果的に低減できることを確認した.これらの結果を国際会議MICCAI2014ワークショップやメディカルイメージング連合フォーラム等で発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
スライスインターリーブ撮影による高速収集について,レトロスペクティブな再構成シミュレーションを通して,スパースモデル利用の再構成法が画質改善に極めて効果的であることが実証できた.一方,高画質短時間撮影データとの融合の試みについては方法を検討している段階であり,大きな遅れではないが,27年度に加速させる必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
スライスインターリーブ撮影を実機を用いて試行し,現状機器でそのまま実現できるかを検証する.また長時間撮影準高画質4D-MRI画像と高画質短時間撮影データの融合法を研究開発する.
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Research Products
(4 results)