研究課題/領域番号 |
15320046
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高松 寿夫 (2004-2006) 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40287933)
田中 隆昭 (2003) 早稲田大学, 文学部, 教授 (20086086)
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研究分担者 |
河野 貴美子 早稲田大学, 文学学術院, 専任講師 (20386569)
新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
陣野 英則 早稲田大学, 文学学術院, 助教授 (40339627)
波戸岡 旭 國學院大學, 文学部, 教授 (20138142)
吉原 浩人 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80230796)
小林 保治 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (80063676)
高松 寿夫 早稲田大学, 文学部, 助教授 (40287933)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 漢文学 / 日本文学 / 日本史 / 渤海使 / 聖徳太子伝暦 / 日本思想史 / 古代史 / 中国史 / 朝鮮史 / 東アジア / 日本古代文学 / 国際交流 / 漢詩文 / 比較文学 / 平安朝 |
研究概要 |
8世紀〜10世紀に日本にやってきた渤海使との交流の中で詠作された漢詩と、伏見宮本『聖徳太子伝暦』との読解作業をとおして、古代における日本と海外諸国(中国・朝鮮)との文化交流の諸相を多角的に検討した。渤海使関係詩の読解については、勅撰三詩集に掲載のそれはほぼ注釈作業を終え、研究書としての刊行準備段階に入った。詩の語句の解釈や典拠に関する点ばかりでなく、渤海使を受け入れる際の制度的な細部などについても、新たに判明した点が少なくない。またさらに、『田氏家集』『菅家文草』所収の作品についても鋭意読解作業を続けている。漢詩文読解のために索引類の充実は必須であることが実感され、日本漢文の総合的な電子検索システムを立ち上げる作業も開始した。伏見宮本『聖徳太子伝暦』の読解も、2006年度末の段階で、太子十人歳条まで読み進めた。いまだ十分になされたとは言えない『伝暦』の諸本論について、現存最古本に属する伏見宮本と他本との比校によって、かなり明確な傾向をつかむに至っている。歴史資料として扱われることの多い『伝暦』であるが、漢文としてのレトリックにも注目しつつ読解作業を進めている。判読の困難な資料を、写真(およびそのコピー)によって解読して行く作業は、なかなかはかどらないが、今後も作業を継続して行く予定である。それらの知見を含め、研究分担者がそれぞれの関心から得た新たな知見を、2005年・2006年の夏、それぞれ中国北京・同長春で開催された国際シンポジウムで発表し、内外の研究者との意見交換を図ることができた。特に2005年度の国際シンポジウムでの成果は、『日本・中国交流の諸相』(勉誠出版2006年)として刊行した。
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