研究分担者 |
小松 啓一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80092550)
村上 順 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90157751)
三宅 克哉 早稲田大学, 理工学術院, 客員教授 (20023632)
福田 隆 日本大学, 生産工学部, 助教授 (00181272)
角皆 宏 上智大学, 理工学部, 講師 (20267412)
|
配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
|
研究概要 |
本研究補助費の援助によって研究代表者が主催者となり開催した,研究集会に於いて多くの講演・討論が活発に行われ,直接・間接の両面で数多くの成果が挙げられた.特に,研究上で共通の課題をもち,近年著しい研究成果を挙げつつあることを鑑みて,海外から7名の研究者を招聘した.これによって互いの研究に大きな進展が得られたのみならず,今後の協力体制を確立できたことは大変有意義であった. 本研究の主要課題である「生成的」多項式族の構成について,第一の成果は,5次の可移な置換群である5個の有限群S_5,A_5,F_5,D_5,C_5に対して,2個のパラメータを持つ生成的多項式族を具体的に構成したことである.更にこの研究の応用として最終年度においては長年の懸案であった,A.Brumerによる3助変数をもつ6次のA_5多項式族のがQ上生成的であることが証明できたことは特筆に値する. また,Noether問題に関しては,例えば8次巡回群については答は否定的であることが知られているが,8を法とする1次元有限アフィン変換群の位数16の非可換部分群Gで8次巡回群を含むものすべてに対して4次元線型Noether問題を考察し,その肯定的な解答と最適と思われる生成系を具体的に与えた.応用として,4次巡回拡大が8次巡回拡大に埋蔵され得るための極めて簡明な必要十分条件を与えた.また,基礎体をいろいろ変化させた場合にversalな8次巡回多項式の助変数を4から3に下げられる為の条件についても考察をし,簡明な必要十分条件を与えた.
|