研究領域 | 高次複合光応答分子システムの開拓と学理の構築 |
研究課題/領域番号 |
15H01100
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
田和 圭子 関西学院大学, 理工学部, 教授 (80344109)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | プラズモニックチップ / 電場増強 / 異性化 / 針状結晶化 / ジアリールエテン / 薄膜 / アルミニウム / 光応答性分子 / 顕微分光イメージング / プラズモン / 結晶 / 光異性化 / プラズモン共鳴 / フォトクロミック化合物 / 結晶化 / 顕微鏡 |
研究実績の概要 |
プラズモニックチップは波長サイズの周期構造をもつ金属薄膜でコートされた基板のことで、これまで我々は銀薄膜や金薄膜でコートされたプラズモニックチップを作製し、これによる増強蛍光を利用した高感度バイオセンサーや高感度蛍光イメージングツールの開発を行ってきた。本研究では、プラズモニックチップが電場増強を与えるという性質を利用して、プラズモニックチップ上の光化学反応を促進させ、ジアリールエテン薄膜のような光応答性分子薄膜のミクロな異性化とそれに伴うマクロな結晶化の関係を明らかにすることを目指した。まず、UV光の波長領域で増強電場を形成できるアルミニウム薄膜で覆われたプラズモニックチップを作製し、その光学特性を明らかにした。そして、このアルミニウムプラズモニックチップの上にジアリールエテン(DAE)薄膜を調製した。UV光照射によってDAEは開環体から閉環体へ光異性化することが知られているが、顕微鏡上にDAE薄膜をコーティングしたチップをおき、UV光照射を行うと、平坦な部分と比べ、プラズモニック構造上で異性化が促進されることがわかった。一方で、この異性化とともに針状結晶化が起こることも報告されている。そこで、顕微鏡上でin-situで基板側(膜の裏側)からのUV光照射し、異性化・結晶化を観察した。すると、異性化は起こるが、針状結晶化は見られなかった。また、膜表面側からのUV光照射では、異性化した後、数時間で針状結晶化が見られた。この結晶化のメカニズムについては今後のより詳細な実験が必要である。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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