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モダニズム文学における反近代主義--モダニズム文学とカトリシズムとの関連性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K02303
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関神戸大学

研究代表者

野谷 啓二  神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80164698)

研究協力者 高柳 俊一  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードT.S. エリオット / G.K.チェスタトン / ヒレア・べロック / アレン・テイト / カトリシズム / モダニズム文学 / べロック / チェスタトン / カトリック経済思想 / ニュークリティシズム / アクシオンフランセーズ / T.S.エリオット / 農本主義 / ディストリビューティズム / ベロック / 反近代主義
研究成果の概要

カトリック的反近代主義とは、中世的価値に依拠して近代を批判する姿勢を特徴とする。具体的には①反議会制民主主義、②私有財産分配主義のような反放任資本主義、③イングランドの「栄光」をプロテスタンティズムに求める「ホイッグ史観」を否定する歴史観である。英国の反近代主義はアメリカ南部の農本主義とニュークリティシズムにも影響を与えている。代表はアレン・テイトである。南北戦争後、産業化、都市化の波に洗われ、北部「よりもヨーロッパ的な」、「古き良き」南部文化は衰退した。モダニズムの詩風を尊重しつつも、信条的には伝統に生きる哲学を求める態度は、個々人の判断よりも伝統を重視するエリオットから学ばれたものだった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

英文学とキリスト教信仰の関連研究は斎藤勇や石田憲次など、日本の英文学研究の草創期においては、欠くべからざる対象と認知されていた。しかし現代においては、この方面での研究は後退していると言わざるを得ない。とりわけモダニズム文学の分野では、神はつとに姿を消したと思われてきた。ところがモダニズム文学には、この世俗化の流れに抗する文学表現が20世紀初頭に出現し、戦間期を経て、第二次世界大戦後の一時期まで継続していた。そしてそのような文学の思想的内容にはカトリック思想を基盤にした反近代主義がみられる。本研究は新しい文学表現としてのモダンな文人たちのアンチモダンな思想的性格を究明しようとしたものである。

報告書

(5件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] デイヴィッド・ジョーンズの詩学 : 神学的モダニズム序説2018

    • 著者名/発表者名
      野谷啓二
    • 雑誌名

      国際文化学研究

      巻: 51 ページ: 59-81

    • NAID

      120006549185

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [雑誌論文] コンラッドの眼の下で――T.S.エリオットの見た闇の奥2016

    • 著者名/発表者名
      野谷啓二
    • 雑誌名

      コンラッド研究

      巻: 7 ページ: 1-23

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] エリオットと幽霊2017

    • 著者名/発表者名
      野谷啓二
    • 学会等名
      日本T.S.エリオット協会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] T.S. Eliot and the Noh Plays2016

    • 著者名/発表者名
      Keiji Notani
    • 学会等名
      T.S. Eliot Society
    • 発表場所
      Rapallo, Italy
    • 年月日
      2016-06-18
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] コンラッドの眼の下で――T.S.エリオットの見た闇の奥2015

    • 著者名/発表者名
      野谷啓二
    • 学会等名
      コンラッド協会
    • 発表場所
      関西学院大学(大阪府・大阪市)
    • 年月日
      2015-11-07
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] オックスフォード運動と英文学2018

    • 著者名/発表者名
      野谷啓二
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      開文社
    • ISBN
      9784875710967
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 教養主義の残照所収「T.S.エリオットと幽霊」2018

    • 著者名/発表者名
      野谷啓二
    • 総ページ数
      294
    • 出版者
      開文社出版
    • ISBN
      9784875718826
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-03-30  

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