研究課題/領域番号 |
15K03649
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
清水 洋 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (90530080)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | イノベーション / 労働市場 / ジェネラル・パーパス・テクノロジー / 流動性 / スタートアップ / スピンアウト / 労働の流動性 |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトでは、労働市場の流動性の高まりがジェネラル・パーパス・テクノロジーのイノベーションに与える影響を分析することを目的としたものでした。労働市場の流動性が高まると、既存企業からのスピンアウトが増加する。研究開発におけるスターサイエンティストなど直ちに市場から調達することが難しい人材がスピンアウトで既存企業から抜けることによって、既存企業の研究開発の生産性は低下する。技術の汎用性がたければ高いほど、サブマーケットへのスピンアウトが増加する。その結果、労働市場の流動性の高まりは、ジェネラル・パーパス・テクノロジーのイノベーションは逓減することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後の人々の働き方を考えると、ますます労働市場の流動性が日本でも高まることが予想される。日本は累積的なイノベーションが多く見られると考えられてきた。しかしながら、流動性が高まるとその強みが消えてしまう可能性があることが分かった。流動性が高いアメリカで基盤的な技術開発を支えているディフェンスの研究開発予算に相当するものがほぼない日本では、この点をどのように戦略的に補完していくのかは日本のナショナル・イノベーション・システムを考える上で今後の重要なポイントであろう。
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