研究課題/領域番号 |
16H04778
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
茶谷 絵理 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (00432493)
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研究分担者 |
山本 直樹 神戸大学, 理学研究科, 特命助教 (90580671)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
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キーワード | 蛋白質 / ミスフォールディング / アミロイド / 中間体 / 伝播 |
研究成果の概要 |
アミロイド線維は、自らの末端構造を鋳型として正常タンパク質をアミロイド構造へと変換し構造伝播する。本研究では、鋳型構造の特性および核が形成され伝播性が発揮されるまでのタンパク質構造形成メカニズムを明らかにするため、「線維前駆中間体」の存在に注目した。おもにインスリンB鎖を題材にして解析を進めた結果、線維前駆中間体を経由したアミロイド線維形成経路を見出し、中間体の捕捉解析および生成過程を調べるための時分割測定を実施した。さらに、フィブリノーゲンによる阻害効果を観察し、線維前駆中間体を経由した伝播核の形成機構およびこれを標的とした反応阻害の可能性を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミロイド線維のもつ伝播性は、アミロイドーシスの発症・進行を担う性質として注目されている。線維前駆中間体に着眼した本研究は、伝播性を獲得し増殖するまでのタンパク質の会合や構造形成の実態に迫ろうとするものであり、タンパク質科学における学術的意義だけでなく早期診断および治療にも貢献することができる。特に鋳型や線維前駆中間体は、線維の形成阻害や分解促進のターゲットとして有用である可能性が高く、戦略的な治療と予防法の開発につながることが期待される。
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