研究概要 |
本研究は,日英語の名詞節化形式の意味と談話機能の派生メカニズムについて総合的視点から検証し,両言語の普遍性と個別性を明らかにした。日本語のように補文命題の既定性を表出するために名詞化詞「の」,「こと」,「もの」,「わけ」などを発達させてきた言語や,英語のように主題表示が義務的で補文形式のみならずitの指示特性を活用しながら既定性を積極的に合図する言語など,言語により既定性の保証過程が異なることを理論的・実証的に説明した。研究成果を学術図書『「の(だ)」に対応する英語の構文』東京:くろしお出版.単著.【平成21年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費(学術図書))課題番号215060,日本学術振興会】等にとりまとめて社会・国民に迅速かつ広範に還元することができた。
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