ヒト下垂体腺腫におけるＥｒｂＢ受容体ファミリー機能の解明

• 研究課題/領域番号: 24790945
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 内分泌学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 福岡 秀規 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80622068)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 内分泌学 / 分子標的薬 / 腫瘍学 / 細胞周期 / 転写因子 / ACTH産生腫瘍 / ErbB受容体 / POMC / 国際情報交換 / アメリカ合衆国 / ロサンゼルス

研究成果の概要

下垂体腺腫に対する薬物治療は現時点ではドパミン受容体作動薬、ソマトスタチン受容体作動薬の2種類しかありません。また、プロラクチノーマを除く腫瘍は手術が第一選択です。我々はこれまで下垂体腺腫の薬物治療のターゲットとしてEGF受容体が関連している事を示してきましたが、今回EGF受容体のファミリーであるErbBについて詳しく調べました。下垂体腺腫の中でも特に治療が困難であるクッシング病について今回主に調べたところ、ErbB受容体のうちErbB4という受容体がホルモンを抑えるためにターゲットとなる可能性を示唆する結果を得る事が出来ました。

研究成果

• [雑誌論文] New potential targets for treatment of Cushing's disease: epithelial growth factor receptor and cyclin-dependent kinases. (2015)
  • 著者名/発表者名: Hidenori Fukuoka
  • 雑誌名: Pituitary 巻: 18(2) 号: 2 ページ: 274-278
  • DOI: 10.1007/s11102-015-0637-6
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] ErbB receptor-driven prolactinomas respond to targeted lapatinib treatment in female transgenic mice. (2015)
  • 著者名/発表者名: Liu X, Kano M, Araki T, Cooper O, Fukuoka H, Tone Y, Tone M, Melmed S.
  • 雑誌名: Endocrinology 巻: 156(1) 号: 1 ページ: 71-79
  • DOI: 10.1210/en.2014-1627
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] The role of genetic and epigenetic changes in pituitary tumorigenesis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Hidenori Fukuoka, Yutaka Takahashi
  • 雑誌名: Neurol Med Chir (Tokyo). 巻: 54(12) ページ: 943-57
  • NAID: 130004704539
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] D-dimer as a significant marker of deep vein thrombosis in patients with subclinical or overt Cushing's syndrome. (2014)
  • 著者名/発表者名: Fukuoka H, Takeuchi T, Matsumoto R, Bando H, Suda K, Nishizawa H, Takahashi M, Hirota Y, Iguchi G, Takahashi Y.
  • 雑誌名: Endocrine Journal 巻: 61(10) ページ: 1003-1010
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] 下垂体腺腫の薬物療法現況と今後の展望 (2015)
  • 著者名/発表者名: 福岡秀規
  • 学会等名: 第88回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: ホテルニューオータニ東京
  • 年月日: 2015-04-23 – 2015-04-25
• [学会発表] ErbB4 and ErbB3 Mediate ACTH Suppression by Canertinib in human Pituitary Corticotroph Adenoma Cells (2014)
  • 著者名/発表者名: 1 Hidenori Fukuoka, 1 Genzo Iguchi, 2 Ryusaku Matsumoto, 2 Hironori Bando, 1 Kentaro Suda, 1Hitoshi Nishizawa,1 Michiko Takahashi, 3Song-Guang Ren, 4 Shozo Yamada, 2 Yutaka Takahashi
  • 学会等名: ENDO2014
  • 発表場所: Chicago Convention Center
  • 年月日: 2014-06-21 – 2014-06-24
• [学会発表] ACTH産生下垂体腫瘍におけるカネルチニブのPOMC発現抑制効果とEGF受容体ファミリー発現量との関連 (2014)
  • 著者名/発表者名: 1)福岡秀規、1)井口元三、2)松本隆作、2)坂東弘教、2)隅田健太郎、 1)西澤衡、1)高橋路子、3)井下尚子、4)山田正三、2)高橋裕
  • 学会等名: 第87回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
  • 年月日: 2014-04-24 – 2014-04-26
• [学会発表] ACTH産生下垂体腫瘍におけるEGF受容体ファミリーの機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 1)福岡秀規、1)井口元三、2)松本隆作、2)坂東弘教、2)隅田健太郎、1)西澤衡、 1)高橋路子、3)井下尚子、4)山田正三、2)高橋裕
  • 学会等名: 間脳下垂体腫瘍学会
  • 発表場所: ｱｸﾛｸ福岡
• [学会発表] Cushing病治療の現況と展望 (2014)
  • 著者名/発表者名: 福岡秀規
  • 学会等名: 間脳・下垂体・副腎系研究会
  • 発表場所: ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 本社ビル
  • 招待講演
• [学会発表] Challenges in aggressive pituitary adenomas & cancinomas "Pathogenesis" (2013)
  • 著者名/発表者名: 福岡秀規
  • 学会等名: International Society of Pituitary Surgeon
  • 発表場所: Mumbai India
  • 招待講演
• [図書] Endocrinology and Metabolism Clinics of North America (2015)
  • 著者名/発表者名: Hidenori Fukuoka
  • 総ページ数: 241
  • 出版者: Elsevier
• [図書] 内分泌代謝疾患 Clinical Question 100 (2014)
  • 著者名/発表者名: 福岡秀規、高橋裕
  • 総ページ数: 183
  • 出版者: 診断と治療社
• [備考] 神戸大学大学院医学研究科内科学講座糖尿病・内分泌・総合内科学分野 糖尿病・内分泌内科学部門
  • URL: http://www.med.kobe-u.ac.jp/im2/