公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
III.ポリユビキチン鎖相互作用シグナル伝達関連タンパク質の生化学的解析 :本年度は、直鎖状ポリユビキチン鎖と相互作用するCYLDタンパク質に関与すE3リガーゼ(CYLD-E3リガーゼ)を中心に解析を進めた。その結果、in vitroでCYLD-E3リガーゼはCYLDと結合しK48型のポリユビキチン化することが分かった。IV.LUBAC系による直鎖状ポリユビキチン鎖依存活性化キナーゼおよびE3リガーゼの細胞内解析 :連携研究者の徳永先生により分与されたHOIPおよびHOIL(HOIP-HOIL)を細胞に導入する事で、直鎖ポリユビキ チン鎖を細胞内に形成させる事ができる。1)細胞内解析:培養細胞にHOIP-HOILと新規の直鎖状ポリユビキチン鎖依存活性化分子を共発現させ、上記 IIIで見出した反応が細胞内でも同様に起こるかどうか調べた。その結果、CYLDはCYLD-E3リガーゼ依存的に、細胞内でK48型ポリユビキチン化され分解されることが分かった。変異体解析によるCYLD上のユビキチン化部位の同定にも成功した。 2)NF-κBシグナルへの影響:CYLDはLUBAC依存的NF-κBを抑制することが知られている。そこで、NF-κBシグナルにおけるCYLD-E3リガーゼの役割についてpNF-κB-Lucを用いたルシフェラーゼアッセイにより解析した。その結果、CYLD-E3リガーゼはCYLDの分解を誘導することにより、NF-κBシグナルを促進することが明らかとなった。 3)細胞内局在:CYLD-E3リガーゼは主に、細胞質に局在することが分かった。TNFα処理による細胞内局在の変化は見られなかった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 14件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 10件) 備考 (2件)
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