研究課題
基盤研究(C)
食道扁平上皮癌症例においてカンナビノイド受容体(CB1R)の過剰発現が診断マーカーとなり得ることをみつけた。CB1Rの過剰発現は88症例中54症例で認められた。CB1Rの過剰発現は上皮内癌および浸潤癌のいずれにも同程度に認められ、リンパ節及び遠隔臓器への転移と有意に相関していた。さらに、多変量解析によりCB1Rの過剰発現は独立した予後予測因子であった。食道癌細胞株を用いた機能解析から、CB1Rの過剰発現は増殖能の亢進に関与していることが示唆された。本研究から、生検組織を用いたCB1Rの免疫組織化学は転移および予後の予測に有用と考えられた。
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