Project/Area Number |
02211101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
戸塚 洋二 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40011712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長島 順清 大阪大学, 理学部, 教授 (90044768)
須田 英博 神戸大学, 理学部, 教授 (30011555)
鈴木 厚人 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (00100818)
鈴木 洋一郎 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (70144425)
中村 健蔵 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (10011735)
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Project Period (FY) |
1988 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥60,000,000 (Direct Cost: ¥60,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥60,000,000 (Direct Cost: ¥60,000,000)
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Keywords | 太陽ニュ-トリノ / 太陽活動 / ニュ-トリノ振動 / 大気ニュ-トリノ / 超対称性 / 大統一理論 / 陽子崩壊 |
Research Abstract |
太陽ニュ-トリノは1000日以上にわたる長期観測により結果を得た。観測された太陽ニュ-トリノ強度は理論値の約0.46倍であった。この消えた太陽ニュ-トリノの問題を解明するため、さらに詳細にデ-タを調べた。太陽ニュ-トリノのエネルギ-分布や、太陽活動との相関季節変化、日変化等を調べたが、これらに関しては何も異状はなかった。 消えた太陽ニュ-トリノの問題を説明しうる一つの理論として太陽物質中でのニュ-トリノ振動が有力である。我々のデ-タがこの理論で説明できるか否かを系統的に調べた。その結果、今まで考えられていたこの理論の3種類の解のうち、いわゆる『断熱近似解』は我々のデ-タにより否定されることが判明した。 さらに太陽ニュ-トリノのデ-タの質を向上するため、測定器の改良をおこない、新たな観測に入った。これにより、現行の7.5MeV最底検出エネルギ-から、6MeVに下げるべく研究中である。 実験開始以来観測を続けてきた大気ニュ-トリノに関して結果を得た。大気ニュ-トリノのうち電子ニュ-トリノ成分は予想される頻度で観測されているが、ミュ-ニュ-トリノ成分は理論予想の約60%しか観測されていなかった。これはニュ-トリノ振動の可能性が強いので、ニュ-トリノ振動により大気ニュ-トリノの異状が説明できるか否かを解析した。その結果、ニュ-トリノ振動で、他のデ-タと矛盾なく、説明できることが判明した。 超対称性を取り入れた大統一理論によれば、陽子はVK^+,VK^0,MK^0等に崩壊すると予言されている。陽子がこれらのモ-ドに崩壊しているか否かを調べたが、その証拠は発見できなかった。この結果陽子の寿命の下限として、いずれのモ-ドに対しても10^<32>年以上という世界最良の値を得た。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)