婦人科領域悪性腫瘍におけるDNAコピー数異常とその臨床病理学的意義の検討
Project/Area Number |
09771317
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Sasaki Institute |
Principal Investigator |
岩渕 浩之 佐々木研究所, 婦人科, 研究員 (50223417)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | パラフィン包埋材料 / CGH法 / 卵巣癌 / CGH / プローブ標識率 |
Research Abstract |
パラフィン包埋切片を用いたCGH法にについてII 同手法をより安定した実験系として確立するための検討を加えた。また,遺伝子コピー数減少の検出についてLOHの検出との比較検討を行った. DNAは20%緩衝ホルマリン固定パラフィン包埋切片(10μm)20〜30枚をキシレンにより脱パラフィン処理し、25mlのPK(20mg/ml)を加えたdigestion bufferを用い55℃で適宜PKを追加し72時間incubation行った後PCI法によりDNAを抽出した。回収されたDNAのfragment sizeは新鮮標本から抽出されたものに比べ短い傾向を認めたが、症例によっては新鮮標本と同等のfragment sizeのDNAを抽出することも可能であった。Nick-translationにより腫瘍DNAの標識を行うにあたっては、反応時間を新鮮標本を用いる場合に比較して短時間で行うことがポイントであった。作成されたプローブの標識率は新鮮標本を用いる場合に比較して若干劣る場合もあるが、hybridizationに際して腫瘍DNA(FITCにて標識)と正常DNA(Texas Redにて標識)の比率を4:1と設定することにより、遺伝子コピー数の減少の検出についての検出率を低下することなくCGH解析に際して新鮮標本を用いた場合と同等のデータを得ることが出来た。LOHとCGH法により検出された遺伝子コピー数の減少は検討をおこなった6箇所の領域において約8割の一致を示し、この点でも新鮮標本を用いた場合と同様の結果を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)