光環境を考慮に入れた持続可能な森林経営に関する研究
Project/Area Number |
10760093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
林学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
龍原 哲 新潟大学, 農学部, 助教授 (40227103)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 複層林 / 成長 / 葉面積指数 / 針広混交林 / 樹冠開空度 |
Research Abstract |
●二段林の成長予測 二段林の上木および下木の材積成長を統一したモデルで表現した。同齢単純林における呼吸損失量と同化量に関する4つの仮定に、下木の林冠が閉鎖している二段林の単位面積当りの純光合成速度は一定で一斉林のそれよりも大きい、という仮定を追加した。それらの仮定から、二段林の各林木の材積の成長式を林冠閉鎖時と林冠疎開時とに分けて導いた。このモデルでは上木の林冠の閉鎖状態によってのみ下木の成長の低下が起こるとし、相対生産力によって庇陰の度合いが表現されている。さらに、樹高成長について仮定し、この材積成長モデルを二段林の成長予測に応用する方法を提案した。スギニ段林に対してこの方法を適用し、モデルの妥当性を検討した。 ●全天空写真による葉面積指数の推定 カラーの全天空写真をコンピュータで解析することにより葉面積指数の推定を直接的な方法よりも容易に多地点で行うことを可能にする方法を検討した。広葉樹天然林内に合計27箇所プロットを設けた。佐渡演習林では層別刈り取り法により、上川村ではリタートラップ法によりに各プロットの葉面積指数を推定した。他方、すべてのプロットで5m間隔で16点の格子状の撮影地点を設定し、1プロット当り16枚の全天空写真をカラーで撮影した。この写真を画像処理することにより、葉の部分だけを抜き出し、赤・緑・青の3バンドの輝度値の度数を求めた。これらの値から求めた数値を説明変数、葉面積指数の推定値を目的変数として重回帰式を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)