ラットの脳の高次機能および行動に対する飼料中油脂の違いによる影響
Project/Area Number |
10878018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
食生活
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Research Institution | College of Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
渕上 正昭 東京農業大学短期大学部, 講師 (70248938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 正 福島学院短期大学, 教授 (20074114)
南 江美子 福島学院短期大学, 助手 (50320619)
安原 義 東京農業大学短期大学部, 教授 (90110444)
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Project Period (FY) |
1998 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 初代培養 / 記憶・学習 / 海馬 / 神経細胞 / アセチルコリン / アラキドン酸 / ドコサヘキサエン酸 / 母性行動 |
Research Abstract |
「母性行動異常における母ラットの行動特性と仔ラットの成長との関係」 動物(ラット)にサフラワー油、およびシソ油、の2種類をそれぞれ給与して飼育し母性行動を観察した。結果はサフラワー油が食殺率が高く約30%(死亡率として)シソ油が約5%であった。サフラワー油、およびシソ油の食殺率の高低関係は再現性の高い実験であることが4回の繰り返し実験で明らかとなった。 「胎生期ラットの海馬神経細胞の初代養におけるDHAおよびAAの役割」はDHAおよびAAの培地中での有無にかかわらず化学的刺激(カリウムイオン濃度を変える)を加えて培養を継続した方がそうでない方に比べてわずかに神経線維が太く、細胞維持期間も延びるようであった(有意性なし)。これは、さらに検討が必要である。また、アセチルコリン放出量を細胞活性の指標としたが今回は測定できなかった。 「初代培養における脳胞の連続培養」では2ヶ月半近く培養が可能であった。但し、装置のトラブルがなければより長期間の培養が可能である。DMEM/F12培地で無血清培養では約1.5ヶ月目に突然神経線維の萎縮と細胞の死が始まった。この培地に非働化馬血清を5%添加して培養したものは2ヶ月半の長期間培養が可能であった。 以上、アップダウン方式とボトムアップ方式の両方法でn-3系列およびn-6系列の脂肪酸の脳神経系への影響をみてきたが、脳神経系以外にも影響しそうな組織もあり、さらに検討の必要がある。また、生体脳を模倣した装置もかなりの事に(神経幹細胞、グリア細胞と神経細胞の関係さらにシナプス可塑性など)に充分役立つことがわかった。現在トラブルのより少ない装置に改良している。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)