血中テストステロン濃度が中高年男性のライフイベントと心理的健康の関係に及ぼす影響
Project/Area Number |
14657108
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
|
Research Institution | National Institute for Longevity Sciences,NCGG |
Principal Investigator |
安藤 富士子 国立長寿医療センター, (研究所)・疫学研究部, 室長 (90333393)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | テストステロン / 男性更年期 / ライフイベント / 心理的健康 / 中高年者 |
Research Abstract |
本研究では男性更年期障害の原因とされる血中テストステロン濃度の減少と中高年男性の心理的特性との関連を検討することを目的としている。本年度はネガティブなライフイベントに対する心理的反応が血中テストステロン濃度によって異なるかどうかを検証した。 対象は国立長寿医療センターで平成9年から行われている「老化に関する長期縦断疫学調査」の第1次調査、第2次調査に共に参加した、第1次調査時40-79歳の地域在住男性894名である。2年間隔で抑うつ得点(CES-D)を2回調査した。第2次調査時に、過去2年間でのネガティブなライフイベント(近親者の死、大きな怪我や病気、財産の喪失、失業のいずれか)の有無を質問票および面接調査で確認した。60歳未満群479人と60歳以上群415人をそれぞれ、血中総テストステロン、遊離テストステロンの中央値で2群に分けた(総テストステロン高/低群、遊離テストステロン高/低群)。60歳未満群/以上群それぞれについて、ネガティブライフイベント有りの者での第2次調査時のCES-D得点が、男性ホルモンの高/低で異なるかどうかについて、第1次調査時のCES-D得点と年齢を調整して一般線形化モデル(SAS8.2 Proc GLM)を用いて検討した。 60歳以上群では総テストステロン、遊離テストステロン共に、ネガティブライフイベントによる抑うつに対しての効果を認めなかったが、60歳未満群では、遊離テストステロンが中央値以下の群では中央値以上の群に比して調整後のCES-D得点が1.7点高く、(遊離テストステロン低群でのCES-D得点7.9±0.6、高値群6.3±0.7(最小自乗平均値±標準誤差,p=0.07)、男性ホルモンの低い者ではストレスフルなライフイベントにより、抑うつを来しやすい可能性が示唆された。
|
Report
(3 results)
Research Products
(8 results)