医療従事者コンピテンシーモデル構築とe-learningシステムの展開
Project/Area Number |
15659120
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical sociology
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
清水 栄 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (10110545)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 永雄 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50092250)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | コンピテンシー / 行動モデル / 行動結果面接法 / 医療従事者 / 薬局薬剤師 / 病院薬剤師 / e-learning system |
Research Abstract |
コンピテンシーとは「仕事で成果をあげるのに必要な行動」という意味で、仕事や何らかの役割に関して効果的で優れた成果を発揮する人(ハイパフォーマー)の行動特性や、性格特性のことをいう。それらを調査・分類しまとめたものをコンピテンシーモデルといい、人材教育や採用などに活用されている。平成16年6月15日、薬剤師法の一部改正法案が可決・成立し、薬剤師養成のための薬学教育年限を6年に延長することが決定した。薬学教育に長期の実務実習を加え、医療人としての倫理観、更なる高度の知識と技術を習得し、臨床にあった人材の養成を行うことを大きな目的としている。今後、6年制を向かえるに当たって,新教育システムとして本研究を応用することを目的とした。 初年度の一昨年は、行動結果面接法を用いて薬剤師15名の行動事例を解析し、3階層のコアカテゴリ,カテゴリ,サブカテゴリに分類し、モデル構築した。 昨年度は薬剤師がとった思考・行動をデータベース化し、実務で必要とされる、または過誤を未然に防ぐ行動要素・コンピテンシー要素の重要性のレベルを評価・階層化した。これらの目標達成行動力、問題解決力、創造能力、自己管理能力など各種モデル化した行動をデータベース化とWebベースの初期e-learningシステムに構築した。本システム利用を医療薬学専攻修士1年生に試行したところ、臨場感をどう与えるかという課題も浮かび上がった。 最終年度である今年度は新人薬剤師や学生のためのカリキュラム(習得経過評価票、指導要項)などの考案と更なるシステムの最適化を計った。また、行動解析には多大の時間と労力を要するので、この点を解決する方向性の一つとしてテキストマイニング手法が利用できないかどうか検討した。 基本的に実務実習の施設を持たない薬学部にあって、その可能性として本研究の医療従事者コンピテンシーモデル構築とe-learningシステムの展開が合致しているといえ、その応用性が期待されるが、人間性の涵養を図るための対面教育の重要性も再認識できた。
|
Report
(3 results)
Research Products
(5 results)