H6型鳥インフルエンザウイルスの宿主域決定に与るウイルス蛋白の機能解析
Project/Area Number |
17780224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
尾崎 弘一 北海道大学, 創成科学共同研究機構, 特任助教授 (80396332)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | ウイルス学 / インフルエンザウイルス / 宿主特異性 / 宿主因子 |
Research Abstract |
本研究において、水禽由来および家禽由来のウイルスが極の壁を超えるのに必要な因子を解明することを目的として解析を行った。ニワトリ気管で増殖するウイルスであるA/teal/HongKong/W312/97(H6N1)(teal/97)、ウズラでのみ増殖するウイルスであるA/duck/Shantou/5540/01(H6N2)(duck/Ol)からクローニングした発現プラスミドを作製し、teal/97ウイルスをベースに遺伝子分節を1本ずつduck/01ウイルスのものと入れ替えた遺伝子再集合体を作出した。これらの遺伝子再集合体を培養細胞に接種してウイルス増殖を検証し、HA、 PB2またはM遺伝子にその原因があることを突き止めた。 上記の遺伝子再集合体をウズラまたはニワトリ由来の培養細胞に接種した結果、ウズラ由来の細胞では全ての遺伝子再集合体は同様に増殖した。一方、ニワトリ由来細胞ではHAおよびPB2遺伝子がduck/01ウイルス由来の遺伝子再集合体の増殖が著しく低下することが明らかとなった。次に、先述の試験をウズラとニワトリを用いた感染実験で検証した。ウズラでは全ての遺伝子再集合体の増殖が確認された。一方、HAおよびPB2遺伝子がduck/0lウイルスに由来する遺伝子際集合体はin vitro試験と同様に、ニワトリでは増殖できないことが判明した。この成績は水禽由来のウイルスが宿主の壁を越える際に少なくとも2つのタンパク質の変化が必要であることを示唆している。teal/97のHA分子は鳥型およびヒト型両方のレセプターを認識するのに対し、duck/01のHA分子は鳥型のレセプターのみを認識していたことがHA分子についての原因と考えられる。また、PB2についてはその原因となる領域が明確に示されていないため、詳細に比較して機能部位を明らかにすることが必要である。今後の展望として、PB2タンパクと相互作用する宿主因子を明らかにし、その因子と宿主特異性の関連を実証する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)