Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
環境配慮のアイディアを他者に説得する役割演技の発想から開発された環境教育ツール『説得納得ゲーム』(杉浦,2003,2005)を社会的相互作用による協働知の生成ツールと捉え,ゲームシステムを完成させた。地球温暖化問題解決をはじめ,消費者教育や健康増進教育など,様々な分野で利用可能なゲームとして利用可能なツールとして,大学研究者や地方自治体職員の協力を得てゲームの評価を行い,あわせて普及につとめた。国内だけでなく,文化を超えた協働知の生成ツールの評価を行うため,ドイツ連邦共和国のハレ大学において,地球温暖化問題への解決策開発をテーマに実践を実施し,その結果について日本と比較分析を行った。その結果,様々なテーマや異なる文化においても,「説得」と「納得」に関する社会的相互作用を通じて,問題解決のための「協働知」が生成され,それが教育ツールとして利用可能であることが確認できた。様々なフィールドでのゲームの利用方法と評価に関して,日本心理学会第71回大会において,関連研究を行う研究者を研究協力者として組織し,「説得納得ゲームという発想」と題してワークショップを開催した。また,研究協力者による説得納得ゲームの成果を集約した冊子を作成し,関連研究者に配布をした。この冊子は,研究代表者の単著として発行を予定していた書籍の予備的な資料と位置づけられるものである。計画当初と比べ,研究期間の2年間でより多くの研究者や実務家が説得納得ゲームの評価と普及にかかわったため,その成果の普及を最適化するために,書籍の発行に関しては,研究協力者と最終的な調整を行っているところで,研究期間終了後に発行される見込みである。
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