Project/Area Number |
18790554
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
西村 靖子 Kurume University, 医学部, 助教 (90289398)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | サイトカイン / COPD / マウスモデル / 肺障害 / 酸化還元 |
Research Abstract |
喫煙による肺胞マクロファージやCD8陽性リンパ球から産生されるIFN-γやTNF-α等の炎症性サイトカインや酸化ストレスがCOPDの原因の一つとして考えられている。そこで我々は、COPD患者の組織血清におけるIL-18、IL-18Rαの発現を検討した。肺容量減量手術(LVRS)を行われたCOPD症例の組織においてIL-18及びIL-18Rαが病変局所に強く発現を認めた。COPD患者では肺機能(%FEV1)の悪化と血清中のIL-18値が相関した。そこで恒常的に肺にIL-18を発現する遺伝子改変マウス(TGマウス)をヒトサーファクタントプロモーターSPCを用いて樹立した。同時に、テトラサイクリンで誘導される肺特異的発現IL-18TGマウスを樹立した。前者は肺気腫が出来るにもかかわらず後者のTGマウスは間質性肺炎が誘導された。つまりIL-18の発現のタイミングや発現量で間質性肺炎が誘導されることが判明した。また、恒常的発現肺特異的発現IL-18TGマウスによる炎症細胞を伴った気腫化はIL-13依存性であった。また、このTGマウスは骨関節炎(OA)様症状を発症しており、IL-18は全身病変を誘導した。 ヒトリコンビナントTRX1蛋白を肺特異的IL-18TGマウスに投与したところ気腫変化を抑制した。次に、TRX1-TGマウスを用いて、豚膵臓エラスターゼ(PPE)誘導性の気腫性変化を抑制できるか評価した。TRX 1-TGマウスではPPE誘導性気腫化の進展を抑制した。外因性TRX1投与はPPE誘導性マウスの発症した気腫化の進展、アポト-シスを抑制した。外因性TRX 1投与はPPE誘導性マウスの発症した気腫化の進展を遅らせた。レドックス蛋白がCOPDの新規治療薬としての可能性を示唆した。
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