マインド・コントロールからの離脱心理プロセス解明とテロリスト対策の研究
Project/Area Number |
18K03018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
西田 公昭 立正大学, 心理学部, 教授 (10237703)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | マインド・コントロール / 脱過激化 / テロリズム / 破壊的カルト / マインドコントロール / 動機づけ / 批判的思考 / 情緒的な支援 / 正当化 / 覚醒 / 誤信確認 / 社会的回復 / 離脱の心理過程 / 心理過程に必要な3要因 / 心理操作 / 集団形成 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、4計画で構成されているが、コロナ禍の中で、海外での調査がまったく遂行できず、オンラインによる限定的な 非対面調査や国内での資料収集にとどまってきた。 計画1では、マインド・コントロール状態にあった者がそこから離脱経験の手記、裁判関与で得られた調書、陳述書や公判資料などのデータ整理を進め、再分析するというものであったが、昨年度までに、その理論モデルの構築を終えていたが、さらなるマインドコントロールが関わる刑事事件に関する調書等から情報収集をさらに実施してその妥当性を検討し、いくつかの修正を加えた。また、連携する研究チーム(笹川平和財団)がドイツから招聘したKoehler, D.氏(Journal of deradicalization 共同設立者・編集委員長)と数回の対面会議を重ねて、テロ対策とカルト対策の相似を確認した。 計画2では、破壊的カルトの脱会者やそれを支援した人々に対してインタビュー調査を実施することであった。昨年度は、カルト団体の元メンバーや現役メンバーの親を持つ複数の成人に面接することができた。 計画3では、テロリスト対策として脱過激化に関心を抱いている海外の専門研究機関を訪問調査することであったが、コロナ禍のために、実施できていない。 しかし、笹川平和財団の事業と連携して、インドネシアの機関(Habibie Center)の活動報告をオンラインで実施した。 計画4では、破壊的カルトの脱会者対象に質問紙調査を実施して離脱過程のモデリングを行うことであるが、海外調査の実施はできていないが、これまでの本研究の成果や現況の社会的要請を踏まえ、親の宗教から脱会を果たした成人(いわゆる宗教2世)を対象にしたWEB調査計画を進めており、現在、その実施の準備はほぼ整っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 新型コロナ感染症のために、海外調査研究ならびに国内でのインタビュー調査が実質的に不可能な状態が続いていた。また、それが原因として、所属機関などでの職務が極めてきびしくなった。さらに昨年度は、予期せね公的機関からの要請で、委員会などを兼務しなくてはならなかった。極めて多忙になったことで、実質上、研究に費やせる時間的余裕がない状態が続いていたため、本研究課題の遂行は、滞ってしまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
インドネシア、ドイツなどの研究機関との連携を深めているので海外調査を実施する。なおインドネシアとの連携に ついては、すでに笹川平和財団の全面的な協力体制が構築できている。それによって得られた知見を基礎に、マインド・コントロールからの離脱心理プロセスを 理論的に整理する。また、それを応用したテロリスト対策を提案する。加えて、国内でのカルト経験者や陰謀論を信奉した人々な どを含むマインド・コントロール状態の経験者に対する質問紙調査を実施して理論モデルの妥当性を検討する。
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Report
(5 results)
Research Products
(9 results)
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[Book] 宗教2世2022
Author(s)
荻上チキ(編)
Total Pages
339
Publisher
太田出版
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