SUZ12 supresses anoikis by alleviating oxidative stress in cancer cells
Project/Area Number |
18K06969
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49010:Pathological biochemistry-related
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
石川 文博 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (60515667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 一憲 昭和大学, 薬学部, 講師 (60349040)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 足場非依存性増殖 / がん転移 / レドックス / ミトコンドリア / 転移 / 活性酸素種 |
Outline of Annual Research Achievements |
足場非依存性増殖能、すなわち『細胞外マトリックスへの接着を喪失した際に起こるアポトーシス(アノイキス)を回避する能力』は、がん細胞の代表的形質の一つであり、転移の成立に必須の能力と考えられている。本課題は、高転移性乳がん細胞の足場非依存性増殖に関わる因子として同定した転写制御因子SUZ12 によるレドックス制御を介したアノイキス抑制機構の詳細を明らかにし、酸化ストレス誘導による転移抑制治療の分子基盤を構築することを目的として行った。 まず、SUZ12によるレッドクス制御が行われる細胞内局在を明らかにするため、酸化還元状態をモニターできる蛍光タンパク質(RoGFPやHyPer)を用いて検討を行った。その結果、SUZ12の発現抑制によってミトコンドリアでの活性酸素種(ROS)レベルが顕著に上昇した。さらに、抗酸化剤処理および抗酸化酵素またはミトコンドリアでの抗酸化酵素の過剰発現によって、SUZ12発現抑制によるアノイキスの促進効果は見られなくなった。この結果と一致して、ミトコンドリアを介したアポトーシス経路によって活性化されるCaspase-9のノックアウト細胞では、SUZ12によるアノイキス促進効果が完全に消失した。これらの結果から、接着喪失下でSUZ12はミトコンドリアからのROSレベルを下げることによって、がん細胞を細胞死から保護していると考えられた。次に、SUZ12による酸化ストレス克服機構を明らかにするため、SUZ12発現抑制による既知の活性酸素産生系と消去系に関与する酵素の遺伝子発現を調べたが、いずれもSUZ12の発現抑制によって顕著な変化を示さなかった。このことから、SUZ12による新規のレドックス制御機構の存在が示唆されたため、RNAシークエンスによって接着喪失下でSUZ12の発現により影響を受ける遺伝子群を網羅的に同定した。
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Report
(6 results)
Research Products
(3 results)