Survey of tick-borne diseases including evacuated areas for the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant accident in Fukushima Prefecture.
Project/Area Number |
18K08442
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54030:Infectious disease medicine-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
金光 敬二 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90277971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門馬 直太 福島県立医科大学, 医学部, 併任講師 (00816390)
仲村 究 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (30736690)
壁谷 昌彦 福島県農業総合センター, 沼尻分場, 主任研究員 (80715003)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | ダニ媒介性感染症 / つつが虫病 / 野兎病 / 紅斑熱群リケッチア症 / ダニ媒介性疾患 / 日本紅斑熱 / ダニ媒介感染症 / 東日本大震災 / 野生生物 |
Outline of Annual Research Achievements |
福島県はダニ媒介感染症の高リスク地域であり、特につつが虫病については患者検体から複数の血清型の病原体が検出されるなど、患者数だけでなく病原体の多様性も公衆衛生上の課題となっている。さらに原発事故により広域の避難地域が設定されたことで、野生動物の生息域の拡大や高密度化など、生態系に急激な変化が生じている。野生動物の生息域の拡大や高密度化は全国的に問題となっているが、2011年以降に福島県で生じた変化はこれまで前例が見られない程急激な変化と考えられる。ダニ類は吸血源とする野生動物と密接な相関があり、生態系の急激な変化が地域における感染症に与える影響を分析する上で非常に有効なツールとなる。本研究では病原体を媒介するダニ類に注目することで、地域で発生する感染症のリスクを把握すると共に、野生動物の生息状況と感染症との関連性を明らかにすることを目的とするる。 令和5年度は、これまで採取した検体からSpotted fever group rickettsiae(SFGR)、Orientia tsutsugamushi(Ot)及び野兎病菌の遺伝子検索を実施した。その結果、野鼠内臓9検体からOtの外膜タンパク質遺伝子が検出され、福島県がつつが虫病の浸淫地域であることが改めて確認された。 また、捕獲した野生鳥獣(イノシシ、クマ等)の体表に付着していた飽血マダニ7検体からSFGR の外膜タンパク質遺伝子を検出した。うち2検体からはヒトへの病原性が指摘されているRickettsia helveticaと高い相同性を示す配列が検出されており、本県における紅斑熱群リケッチア症の潜在的なリスクが示唆された。 さらに、野鼠内臓1検体から野兎病菌のfopA遺伝子が検出された。本県における野兎病の発生は2015年が最後となっているが、野生生物等の自然界では依然として本病原体が維持されていることを示唆するものである。
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Report
(6 results)
Research Products
(6 results)