Project/Area Number |
19791599
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,950,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 下顎頭軟骨 / 長管骨成長軟骨 / 長管骨関節軟骨 / Chondromodulin-I / Tenomodulin1 / 成長軟骨 / 関節軟骨 / 遺伝子発現 / FDD / マイクロダイセクション |
Research Abstract |
矯正臨床では成長発育途中の患者を治療対象とする機会が多い。下顎骨の量的な成長は下顎頭軟骨の増殖・添加に大きく影響を受けると考えられている。また、変形性顎関節症は、矯正臨床上しばしば認められ、矯正治療計画上でおおきな障害となる。しかしながら、顎関節における変形性関節症は四肢関節に見られる変形性関節症とはその性格が大きく異なる。以上のような、下顎頭軟骨は、矯正臨床上、非常に重要な部位であるにも関わらず、その機能の詳細なメカニズムは明らかにされていない。 そこで我々は、下顎頭軟骨切片上からダイレクトに超微量な遺伝子発現を定量評価出来る硬組織Laser Microdissection法を確立し、下顎頭における軟骨性成長の遺伝子発現プロファイルの観察を行ってきた(J Dent Res, 83:245-249, 2004.)(Orthodontic Waves, 62:201-206, 2003.)。 また、下顎頭軟骨は他の成長軟骨と同様に軟骨内骨化を行っている事はよく知られているが、組織学的な違いとして他の長管骨成長軟骨と異なり軟骨細胞の配列が不規則であり,外的環境変化に反応しやすい性質を持っている。しかし、下顎頭軟骨と他の長管骨成長軟骨との相違のメカニズムは明らかとなっていない。 本研究では下顎頭軟骨および他の長管骨成長・関節軟骨の遺伝子発現パターンを蛍光ディファレンシャルディスプレーにて比較検討し候補遺伝子の探索を行った。その後、real time PCR,免疫染色,in situ hybridizationによって下顎頭軟骨において血管新生をコントロールしているChondromodulin-I、Tenomodulinの発現パターンが下顎頭軟骨で特異的に異なる事を発見した。この結果は、下顎頭軟骨が他の長管骨成長軟骨や関節軟骨と異なる血管新生のコントロール機構を持ち、従来から云われてきた下顎頭軟骨の高い修復能を裏づける結果である可能性が示唆された。
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