Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
ステロイド治療により組織線維化・硬化が進展することが知られているが、その機序についての知見は限られている。本研究では、培養メサンギウム細胞へのステロイド負荷が、転写因子であるC/EBPδの発現と、転写制御領域にC/EBP結合配列を持つLysyl oxidase(LOX)発現を誘導することを明らかとした。LOXはコラーゲン分子のクロスリンキングを促進することで、線維化の進展に関与することが知られており、本研究で得られた成果はステロイド治療による組織線維化、硬化進展機序の一端を明らかとすることで今後の治療への応用につながる可能性を持ち、重要である。