Estimation of intellectual productivity of PC workers based on cognition-oriented operation latency
Project/Area Number |
19H04151
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
藤田 欣也 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30209051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 ひとみ 岡山理科大学, 経営学部, 准教授 (50638517)
下田 宏 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (60293924)
辻 愛里 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10774284)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2019: ¥7,670,000 (Direct Cost: ¥5,900,000、Indirect Cost: ¥1,770,000)
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Keywords | ヒューマンインタフェース / 知的生産性 / 集中度 / 認知負荷 / 操作潜時 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,オフィス勤務者の集中度の実時間での定量的推定に向けて,注意の分配が認知パフォーマンスを低下させることから,集中度を主たる作業に振り向けている認知資源の割合と再定義し,「日常的な不特定PC作業に潜在する,定型ではあるが認知や判断を含む操作の潜時(認知由来操作潜時)」に着目して,その統計的傾向の変動から,オフィス勤務者の作業への集中度を推定する可能性を,環境およびタスクを統制した実験から始め,実オフィスと同様に不特定のタスクに従事する条件において実験的に検証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
PC作業者の集中度,すなわち主たる作業への認知資源の配分の推定に向けて,令和3年度は,コロナ禍の影響により令和4年9月まで延期して,かな漢字変換結果確認時間への集中度の影響を実験的に分析した.実験では,実際のオフィス業務に近く,かつ文章を考案する必要がない課題として,かな表記された童話の漢字変換書き写し課題を実験参加者に課して,変換結果確認時間を分析した.実験条件は,集中してタスクに取り組ませる集中条件,主課題と同時にニュース音声を聴取して地名出現回数を計数する副課題を課すことで認知資源を分配させる阻害条件(二重課題条件),ならびに糖質の多い昼食を摂取させて眠気を誘発するとともに,手書き書写によって疲労を誘発した後に課題を行わせる精神疲労条件の3条件とした. 特に本年度は,前年度の実験において,打鍵情報に基づく分析では,かな漢字変換結果の確認開始時に対象文字列を観察していない事例が疑われたため,視線移動を用いた分析を試みた.かな漢字変換結果確認時間は,スペースキー打鍵または変換文字列開始のいずれか遅い方から,次の入力文字列への視線移動までの時間として分析を行った. 実験参加者7名で実験を実施した結果,主観的な集中度は,全実験参加者において集中条件よりも阻害条件および精神疲労条件で低く,適切に集中度が統制できていた事が確認された.そこで,かな漢字変換結果確認時間を分析した結果,阻害条件および精神疲労条件のいずれにおいても,集中条件に比較して確認時間が増加する傾向が観察された.ただし,確認時間には打鍵情報にもとづく分析結果と同様に数100msにおよぶばらつきが伴い,統計的に有意なレベルでの傾向を得るには至らず,さらに実験参加者を増やして分析する必要性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和元年度には打鍵情報を記録するシステムを開発し,記憶想起型の定型タスク実験を通して,阻害条件や意欲低下条件では打鍵時間の延長や文節境界での打鍵の短期一時停止が生じる可能性を確認した.2年度は,令和3年8月まで延期して実験を実施し,打鍵情報に基づいてかな漢字変換結果確認時間を分析した結果,集中度の低下によって確認時間が増加する可能性を確認した.3年度は令和4年9月まで延期して実験を実施し,視線情報を用いてかな漢字変換結果確認時間を分析した結果,打鍵情報に基づく分析と同様の傾向を確認したが,統計的に有意な結果には至らなかった. 以上のように,コロナ禍の影響等により実験実施が約半年遅延しており,統計的に十分な参加者数での実験には至らなかったため,遅れていると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に沿って,引き続きかな表記童話の漢字変換書き写し課題を用いて,通常条件,阻害条件,精神疲労条件でのかな漢字変換結果確認時間を比較し,統計的に十分な参加者数での結果を得る.さらに,令和4年度は,打鍵情報や視線情報を用いて,変換結果確認時間のばらつきの要因の特定を試みることで,より信頼性が高く統計的に有意な結果を得ることを目指す.
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)