留学生のキャリア意識・支援の実態解明と組織横断的なキャリア支援システムの構築
Project/Area Number |
19K00747
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
寅丸 真澄 早稲田大学, 日本語教育研究センター, 教授 (60759314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 明香 東京立正短期大学, 現代コミュニケーション学科, 教授 (30442106)
佐藤 正則 山野美容芸術短期大学, その他部局等, 特任准教授 (50647964)
家根橋 伸子 東亜大学, 人間科学部, 教授 (80609652)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 留学生 / キャリア形成支援 / 支援者 / 量的・質的調査 / キャリア意識 / 人・組織・機関の連携 / キャリア支援システム / アンケート調査 / インタビュー調査 / 質的・量的研究 / 組織横断的な連携 / インタビュー / パイロット調査 / 自律的キャリア意識 / 留学生と日本語教師のずれ / 中国人留学生とベトナム人留学生 / キャリア観 / キャリア・スパン / 異文化理解 / コミュニケーション / キャリア意識と行動の実態 / 混合研究法 / 教育現場と支援組織の組織横断的支援 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,高等教育機関に在籍する留学生のキャリア意識と行動,支援の実態を混合研究法によって明らかにするとともに,その調査結果を踏まえ,日本語教育の観点から,汎用性の高い組織横断的な「キャリア支援システム」のモデルを構築することである。 研究の第一段階では,首都圏と地方の四年制大学・短期大学のキャリア支援,及び在籍留学生のキャリア意識と就職活動の実態を量的・質的調査により明らかにする。第二段階では,調査結果から留学生のライフに寄与するキャリア支援の在り方を検討,可視化し,実施可能な施策を立案する。第三段階では,施策の効果を検証し,汎用性の高い組織横断的な「キャリア支援システム」を構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の実績は主に次の5点である。 一点目は,2021年度に実施したオンラインアンケート調査(首都圏,関西,四国,中国,九州圏の外国人留学生260名を対象に約50の質問項目について実施)の統計分析結果と,支援者に対するインタビュー調査結果を学会で発表したことである。留学生のキャリア意識の特徴と支援者の問題意識を広く共有することができた。二点目は,厚生労働省の有識者委員会で留学生支援の在り方を検討した講演者を招き,留学生のキャリア形成支援の現状と問題点を考える研究会を開催したことである。講演者は政府系機関や都道府県と共に外国人雇用企業を支援している専門家であり,教育機関における日本語指導の問題から入社後の異文化適応の課題まで,教育機関の教職員が何をすべきか知見が共有された。三点目は,海外学会において,都内大学,都内短期大学,地方私立大学における留学生のキャリア形成の現状と,その支援を目的とした日本語教育実践例を発表したことである。送り出し側の海外日本語教員の国内就職事情に対する理解を深めると同時に,留学生のキャリア形成支援に関する国内外の認識のずれについて検討した。四点目は,国内学会のパネルセッションにおいて,これまでの研究や上記三点を踏まえ,留学生のキャリア形成支援に関わる人・組織・機関の連携の問題点と課題について議論したことである。日本語学校,大学,大学院,留学生支援を行うNPO法人の関係者が現状報告と話題提供を行い,参加者とともに教育機関内外における連携の問題について議論した。五点目は,これまで実施してきた教員や留学生に対する調査結果を論文としてまとめたことである。 以上,2022年度は,複数の調査結果について発表や報告を行うとともに,これまでの研究成果を踏まえ,専門家と知見を共有し,国内外の研究者・教育実践者と活発な議論を行った年度であったと言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度より拡大したCOVID19の影響によって国内大学に入学したり留学したりする留学生が激減し,アンケート調査やインタビュー調査の調査協力者として予定していた留学生を確保することができなかった。特に本研究では,量的,質的調査ともに首都圏と地方の四年制大学と短期大学に在籍する,多様な背景を持つ留学生を調査対象としていたが,四年制大学と短期大学,首都圏と地方の別なく留学生が減少した結果,全カテゴリーにおいて調査協力者が不足し,統計分析をはじめとする分析作業が遅滞した。また,本研究では,量的・質的調査の分析結果を踏まえた授業実践の準備を行っていたが,本実践もCOVID19の影響により,実践参加者を確保できなかったこと,また,通常の対面形式とは異なるオンライン形式で実施しなければならなくなり,持続可能な研究データの蓄積が困難になったことなどから,本研究で計画していた授業実践の変更を行った。 以上のように,不意の事態により調査および授業実践における計画変更を余儀なくされたが,可能な範囲で調査データの収集と分析,授業実践を行い研究計画を進めた結果,おおむね計画通りに進捗しつつある状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の重要課題は,第一に留学生に対する質的,量的調査,および留学生のキャリア形成支援に関わる支援者の質的調査から,留学生のキャリア意識と支援の問題点を明らかにすることである。第二に,質的,量的データの分析結果を踏まえて,留学生のためのキャリア教育実践を行い,検討することである。第三に,留学生のためのキャリア支援を充実させていくために,支援に関わる人と組織,機関の有機的な連携の在り方について検討することである。 第一の課題に関しては,留学生および支援者を対象とした量的データ,質的データともに随時収集されており,2022年度には,各データの分析結果をもとに学会で発表を行った。2023年度は,それらの調査研究を引き続き進めるとともに,特にこれまで学会等で発表もしくは報告してきた研究成果について,他研究者や実践者の意見を踏まえて再検討し,論文として報告する計画である。 第二の課題に関しては,2022年度に留学生のキャリア形成支援の在り方について本研究グループの研究者それぞれが実践事例を学会等で紹介するとともに,専門家や本研究グループ外の研究者や教育実践者と留学生のキャリア形成支援における問題点と課題について議論を重ねてきた。留学生のキャリア形成支援に関わる人と組織,機関の有機的な連携という観点から,さらに具体的な支援のありようを検討していく計画である。 第三の課題に関しては,2022年度に学会において,留学生のキャリア形成支援に関わる人と組織,機関の連携が日本語学校,大学,大学院,NPO法人の現場において具体的にどのように行われ,どのような課題があるのかという点について知見を共有し,議論を行った。2023度は,それらの知見の共有と議論を踏まえて問題を掘り下げるとともに,その成果を論文として報告する計画である。
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Report
(4 results)
Research Products
(30 results)