Project/Area Number |
19K02958
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
瀬戸 淳子 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 教授 (70438985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦野 悦子 白百合女子大学, 人間総合学部, 特別研究員 (50114921)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 談話能力 / 幼児期 / 発達評価 / ナラティブスキル / AcNas / 言語発達支援 / 事象系列 / 物語再生 / 談話の組織化 / ナラティブ / 結束性 / 言語知識 / 発達評価指標 |
Outline of Research at the Start |
談話能力は幼児期後期の重要な言語発達の側面であるが、我が国では談話に関する発達研究が少なく、標準的な評価法も未だ確立されていない。 本研究ではこれまでの基礎研究の発展として、談話能力に焦点を当て、 ①選定した課題による調査から、幼児の談話能力の発達のプロセスを明らかにし、談話能力の発達評価法を確立させる。 ②聞き手から引き出される力動的な談話能力について把握する補助評価シートを作成し、談話の発達支援に活かす。 ③作成した談話能力発達評価法と補助評価シートを活用した言語支援モデルを提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、研究成果として幼児期の談話能力の発達評価法を作成した。また、この評価法を、特別な支援が必要な幼児に実施をし、評価と支援への有効性を検討した。 1)談話能力の発達プロセスの分析および発達評価法の作成:これまでの調査データをもとに、発達評価に有用な課題、指標、得点基準を見直し最終確定をして、5課題からなるナラティブスキルの発達アセスメント(AcNas: Assessment Scale for Children’s Narrative Skills)を作成した。得点化については、①文復唱課題:10課題を確定し、復唱水準をもとに得点化をした。②事象系列課題:表出課題は中核事象の表出数と水準、理解課題は事象の系列順序の理解水準をもとに得点化した。③遊びルール課題と④状況絵課題:それぞれ3課題を確定し、中核事象には重みづけをして語りを得点化した。⑤物語再生課題:物語のマクロ構造と談話構造の観点から語りを得点化した。 ナラティブスキルの発達過程は、課題により発達のずれがみられながら6歳で一定の水準に達することが明らかにされた。ナラティブスキルの発達は個人差が大きいので、得点評価は平均値よりもパーセンタイル値で捉えるのが有効であることが示された。また、課題間の相互関係、語彙などの言語能力との関係性についても分析を行った。 2)聞き手から引き出される談話能力についての分析:調査データをもとに聞き手から引き出される談話能力や、補助図版によって引き出される談話能力についての分析を行った。 3)特別な支援が必要な幼児の談話能力評価と支援:園生活の適応に困難を抱える特別支援児を対象に、作成したAcNasを実施した。AcNasによる評価結果は、日常の言語・コミュニケーションにおける語用論的側面を効果的に反映しており、日常の支援につなげることが可能であることが示された。
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