プロバイオティクス摂取が腸管免疫と腸内細菌のトランスジェネレーションへ及ぼす影響
Project/Area Number |
19K08384
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
岡田 義清 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 内科学, 助教 (90531137)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 伝統的発酵食品 / プロバイオティクス / トランスジェネレーション / 樹状細胞 / 制御性T細胞 / 腸内細菌 / DOHaD仮説 / 腸管免疫 / 発酵食品 |
Outline of Research at the Start |
近年「ヒトの胎児期における環境要因が何らかの形で記憶され、成人後のさまざまな疾患の罹患率に影響を与える可能性」、すなわちトランスジェネレーションが注目されている。本研究の目的は、伝統的発酵食品である鮒鮨(ふなずし)より単離したプロバイオティクス投与によって影響を受けた親の腸管免疫系と腸内細菌が、その子供たちにいかなる影響を及ぼすか(トランスジェネレーション)を検討し、それがどのような機序をもって実験大腸炎の病態に関与するかを解明する事である。本研究によって、親の食生活が、その子供たちにいかなる影響を及ぼすかが解明され、世代間を通じた炎症性腸疾患の予防と治療への応用が可能になると考えられる。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度においては、日本の伝統的発酵食品であるふなずしより単離したプロバイオティクス株を親マウスに経口投与し、その親から得られた仔マウスの腸間膜リンパ節(MLNs)におけるCD103陽性樹状細胞数を検討したところ、プロバイオティクス投与の親とその仔では、CD103陽性樹状細胞数は同等であることを見出した。 令和2年度においては、プロバイオティクスを投与した親マウスでは、対照群に比し腸間膜リンパ節(MLNs)における制御性T細胞数が優位に増加していた。その一方で、仔マウス間においてはプロバイオティクス投与の親から得られた仔マウスのみが、対照群に比し制御性T細胞数の優位な増加が認められた。 令和3年度においては、プロバイオティクス株を親マウスに経口投与し、その親から得られた仔マウスの腸間膜リンパ節(MLNs)におけるβ8インテグリン陽性CD103陽性樹状細胞数を検討した。その結果、プロバイオティクスを投与した親マウスでは、対照群および環境細菌群に比しβ8インテグリン陽性CD103陽性樹状細胞数が優位に増加していた。仔マウス間においても、同様の結果が認められた。 令和4年度においては、プロバイオティクス株を親マウスに経口投与し、その親から得られた仔マウスの腸内細菌の多様性を親マウスと比較検討した。その結果、α多様性に関しては親マウスおよび仔マウスに変化が認められなかった。一方で、β多様性に関してはプロバイオティクスを投与した親マウスでは対照群に比し、有意なβ多様性の変化が認められた。仔マウス同士および親マウスと仔マウス間では、β多様性に変化は認められなかった。また、腸内細菌の属レベルの変化も同様に検討したところ、親マウスおよび仔マウスに変化が認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、日本の伝統的発酵食品であるふなずしより単離したプロバイオティクス株を親マウスに経口投与し、その親から得られた仔マウスの腸内細菌を親マウスと比較検討した。これにより、プロバイオティクスを含有する伝統的発酵食品を摂取する食生活によって惹起された腸内細菌の多様性の変化および属レベルの変化は、その仔には影響しない可能性が示唆された。 以上のデータは、伝統的発酵食品より単離されたプロバイオティクス投与によって影響を受けると考えられる親の腸内細菌の変化と、それらが次世代の子供たちへいかなる影響をおよぼすか(トランスジェネレーション)の解明に向けて、順調な進捗を示している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の結果より、プロバイオティクスを含有する伝統的発酵食品を摂取する食生活によって惹起された腸内細菌の多様性の変化は、その仔には影響しない可能性が示唆された。今後は、腸内細菌の変化を門レベルあるいは種レベルにて検討し、トランスジェネレーションを考察する予定である
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Report
(4 results)
Research Products
(5 results)
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[Presentation] TRANSGENERATIONAL IMPACTS OF ORAL PROBIOTICS ADMINISTRATION IN PREGNANT MICE ON OFFSPRING TREG DIFFERENTIATION AND GUT MICROBIAL α-DIVERSITY2019
Author(s)
Yoshikiyo Okada, Hirotaka Furuhashi, Nao Sugihara, Kenichi Inaba, Yoshinori Hanawa, Kazuki Horiuchi, Akinori Wada, Akinori Mizoguchi, Shin Nishii, Naoki Shibuya, Hideaki Hozumi, Masaaki Higashiyama, Kengo Tomita, Chikako Watanabe, Shunsuke Komoto, Chie Kurihara, Shigeaki Nagao, Yoshikazu Tsuzuki and Ryota Hokari
Organizer
米国消化器病学会週間(DDW2019)
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