Project/Area Number |
19K08605
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
内田 章文 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (40707923)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 直彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
水野 圭子 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (50531414)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
|
Keywords | 分子細胞呼吸器学 / マイクロRNA / 肺扁平上皮癌 |
Outline of Research at the Start |
本研究において、あらゆる治療に対して、治療抵抗性を示した肺扁平上皮癌患者の血液からエクソソーム由来のマイクロRNAを分離し、その網羅的なゲノム解析から、治療抵抗性・再発・遠隔転移に関わる「肺扁平上皮癌・癌促進型マイクロRNA」を探索する。「肺扁平上皮癌・癌促進型マイクロRNA」が制御する機能性RNAネットワーク解析から、治療抵抗性を示す肺扁平上皮癌の特異的な分子経路を見つけ出し、その経路を遮断する戦略を考案する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
肺癌に対する化学療法が進歩した現在でも、肺扁平上皮癌・進行症例に対する有効な治療法は限られており、患者の生命予後は極めて不良である。肺扁平上皮癌症例に対しても免疫チェックポイント阻害剤の使用が認められているが、有効性を示す症例は、2割程度にとどまり、多くの患者に対しては、その効果が認められない。腺癌と異なり、特定の遺伝子変異がみられるころは少なく、分子標的薬の恩恵もほとんどえられていないのが実情である。現在のあらゆる治療法に抵抗性を示す肺扁平上皮癌細胞ではどのような病態が生じているのか、分子機序を解明するべく研究を継続している。 免疫チェックポイント阻害剤を使用した肺扁平上皮癌患者の血液・組織由来のマイクロRNA、遺伝子発現プロファイルから、候補となる癌促進型マイクロRNA、癌抑制型マイクロRNA、癌促進遺伝子の選定した。候補のマイクロRNAおよび癌促進遺伝子について、肺扁平上皮癌細胞株に対して、ゲノム編集や核酸導入を行い、細胞増殖能、細胞遊走能、細胞浸潤能をはじめとした機能解析を行った。また、候補のマイクロRNAおよび癌促進遺伝子について、肺扁平上皮癌細胞株をフローサイトメトリーを用いて、細胞周期やアポトーシスへの影響も検討した。候補のマイクロRNAおよび癌促進遺伝子が周囲の癌抑制遺伝子、癌促進遺伝子へ与える影響についても、解析を継続している。各種の解析からえられた結果をもとに、報告する準備をすすめている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年同様にCRISPR-Cas9システムを用いて、複数の肺扁平上皮癌細胞株へゲノム編集を行っているが、同一の細胞の安定回収には難渋している。従来より利用しているリポフェクタミン法での核酸導入による検討では、候補遺伝子の中に腫瘍制御に関与していると思われる遺伝子がみられ、解析を継続している。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在までの解析をもとに、論文報告の準備をすすめている。
|