Project/Area Number |
19K10745
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
遠藤 太 岩手医科大学, 看護学部, 教授 (20404882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
末安 民生 岩手医科大学, 看護学部, 教授 (70276872)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 精神看護専門看護師 / 倫理調整 / 倫理的意思決定 / SCAT分析 / 看護倫理 / 臨床判断 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、精神看護のエキスパートである精神科専門看護師及びリエゾン精神専門看護師が、日々患者との間や医療スタッフ間で起こる倫理的な問題や葛藤に対し、それをどのように認識して倫理的意思決定を行っていくのか、そのプロセスを明らかにすることである。 そのため、まず看護における「倫理的意思決定」の概念分析を行い、構成概念を明らかにしたのちに、全国の精神科病院や一般科で、実際に精神専門看護師として働き、「倫理調整」にかかわった経験のある看護師20名へのインタビュー調査を実施、その結果を逐語録にまとめる。 さらに、逐語録からSCAT法を用いた分析を行い、全体のストーリー・ラインを紡ぎだし、理論を導く。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、精神看護専門看護師(精神看護CNS)が行う臨床場面における「倫理調整」を質的帰納的に抽出し、分析し、専門職の倫理的な看護実践の基盤を明らかにすることを目的としています。 目的達成のため、当初は精神看護CNS10名程度を対象としていましたが、データの分析を行うにあたり、これ以上の実施が必要であると判断し、一昨年までにさらに10名、合計20名のCNSにインタビューを行いました。その結果、理論的飽和状態に至るまでの十分なデータを入手しました。 その後、SCATの手法を用いた質的分析により、ストーリーラインを生成する作業を進めています。しかし、コロナ感染症の影響により研究へのエフォートが低下したことから、分析作業は中断していました。そこで、1年間の延長申請を行い、再びSCATによる分析を進めています。現時点では、精神看護CNSが倫理的に必要とされる状況や役割、倫理的合意形成の困難性について、ストーリーの中から読み取れるものがあります。しかし、倫理的意思決定における判断の基準については明確になっていません。今後、本年を使って、精神看護CNSの倫理的判断についてさらに明らかにするための分析を継続していきたいと考えています。
以上のように、本研究では精神看護CNSの倫理的な看護実践に焦点を当て、質的帰納的な手法を用いて分析を進めています。コロナ感染症の影響により一時中断しましたが、現在は再開しており、引き続き研究を進めていきます。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年以降、新型コロナウイルス感染症の流行により、授業内容や実習指導の修正、学内での実習に変更が加わったことや、自身が感染症を発症したことによる研究への意欲減退などが重なり、研究におけるエフォートが低下してしまいました。このような状況の中、研究の進捗に影響を与えることを避けるために、再度研究に取り組み、研究の遅れを取り戻すために頑張っています。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、20名のインタビューデータを基に、SCAT分析を行い、ストーリーラインを生成していきます。論文としてまとめた内容に関しては、再来年度に精神保健看護学会において発表を行う予定で、それに向けて鋭意推進していきます。
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