小児の行動特性と固定強度を考慮した点滴固定法の検証
Project/Area Number |
19K11019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
田久保 由美子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (20385470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠原 康代 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (00610958)
澁谷 喜代美 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (10787378)
臼井 雅美 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50349776)
高橋 泉 駒沢女子大学, 看護学部, 教授 (10206790)
足立 奈穂 東京医療保健大学, 看護学部, 助手 (50828374)
島崎 敢 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (70508358)
伊藤 茂理 東邦大学, 健康科学部, 助教 (60845204)
林 華子 東邦大学, 健康科学部, 助教 (00845208)
佐野 貴康 東京医療保健大学, 看護学部, 助教 (60966175)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 小児 / 点滴固定 / 行動特性 / 点滴固定法 / 強度 |
Outline of Research at the Start |
点滴治療は子どもにとって負担であり、点滴の予定外抜去が多いことは長年の課題である。しかし、点滴中の子どもがどのような行動をとり、どのように点滴を抜去しているかは明らかとなっていない。そこで本研究は、点滴をしている子どもの行動特性と点滴固定の強度を、人間工学の手法を用いて明らかにし、点滴治療が必要な子どもと管理する看護師双方にとって有益な固定法を考案し、検証することを目的とする。 小児看護学の研究者、小児看護の実践者、人間工学の研究者でチームを組み、①点滴固定中の子どもの行動特性、②点滴固定法の強度実験、①②の結果と今までの研究結果を統合し、③新点滴固定法の考案および検証を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、点滴をしている子どもの行動特性と点滴固定の強度を、人間工学の手法を用いて明らかにし、点滴治療が必要な子どもと管理する看護師双方にとって有益な固定法を考案し、検証することを目的としている。 2019年度より3~4歳の点滴経験のない子どもを対象として、疑似的に点滴固定の状況を作り、点滴固定のある状態とない状態でのブロック遊びとDVD視聴の2種類の遊びの様子と、こども自身が点滴固定を外す様子をビデオ撮影する実験研究を実施した。COVID-19の感染拡大により、データ収集が長期にわたり中断となったが、2023年5月に5類に移行したため実験を再開した。 2023年度は17名の幼児に実験を実施し、16名からデータを得た。 2019年度に収集したデータと合わせ、計20名の録画データから、ブロック遊び時に疑似点滴固定をした手を使用するまでの時間と、子ども自身が疑似点滴固定部を外すのに要した時間を測定し、シーネ使用の有無で比較した。固定した手を使用するまでの時間は、シーネ使用なしが有意に短かく、シーネ使用は固定部を強く意識し自然な動作ができていなかった。また、疑似点滴固定部の抜去に要した時間は、シーネ使用ありが有意に長かったが、4分半未満で全員が抜去していた。固定部の外し方は、ルートやシーネを固定しているテープの端を探ってテープを1枚ずつ剥がしていた。 固定部の保護の面からはシーネ使用が有用とも考えられるが、点滴固定は実験よりもはるかに長時間にわたって実施されるため、こどもが固定に不満を感じ、固定部を意識すれば、触るなどの行動に移り易い。また、固定部の抜去に要した時間は数分程度の差しかなく、抜去防止効果は期待できない。そのため、自己抜去を予防には、子どもが固定されていることを強く意識しない固定方法が有効である可能性が示唆された。
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Report
(5 results)
Research Products
(4 results)