活超高齢社会の実現に向けた携帯できる散歩促進ロボットの開発
Project/Area Number |
19K12178
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61060:Kansei informatics-related
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
森 善一 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 教授 (70305415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 克夫 筑波大学, 人間系, 准教授 (50282314)
竹田 晃人 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (70397040)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 高齢者 / 閉じこもり / 携帯型ロボット / 散歩 / リハビリテーション / インタラクション |
Outline of Research at the Start |
現在,超高齢社会にある我が国において,一人暮らしの高齢者が増加しており,これは認知症の発症や足腰の老化などを進行させるため,今後拡大する深刻な社会問題と言える.しかしながら,未だに効果的な対策法は見つかっていない.そこで本研究では,1人でいることが多い高齢者のためのコミュニケーションロボット,高齢者の閉じこもりを防ぐロボットというものを考え,外出を促し,持ち歩くことで一緒に散歩ができる携帯型ロボットを提案・開発する.また本研究を通して,高齢者の心身について深く掘り下げ,自然な形で,彼らのやる気を引き出す手法を模索し,活き活きとした高齢者であふれる活超高齢社会の実現を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は,コロナ禍の影響で遅れていた長期実験を行った.65歳以上の3名(80代男性,70代男性,80代女性)の高齢者に対し,約2週間におよぶ実験を行った. <高齢者の閉じこもり傾向改善に対する実証実験 [担当:森]> ロボットは,親機・子機型となる.携帯型の子機の外形はティッシュボックス程度であり,比較的リアルな柴犬の外観としている.親機は小型モニタを前面にもつ犬小屋を見立てたものであり,子機はその上に置かれ,一体感のあるハードウェアを完成させている.実験期間中,電源が落ちるなどのトラブルにも見舞われることがあったが,迅速に修理・対応することにより,実験を中断することなく,実施することができた.以下に,その結果をまとめる. (1) ロボットについて: (a)散歩中にする会話が一人での散歩のモチベーションにつながっている.(b)散歩後の歩数記録画面がとても良い.これにより,頑張りが視覚的にフィードバックできる.(c)機能を増やすことは汎用性の面でメリットがあるが,想像以上に十分にシンプルで直感的なユーザーインターフェースでないと,高齢者は使いこなせないことが多い. (2) 会話について: 会話において,「内容」と「間」が重要な要素となる.(a)返答がないと寂しい.(b)「ワン」などの鳴き声よりも,言葉による返答の方が楽しい.(c)TPOに合った言葉が望ましい. (3) 生き物らしさについて: (a)感情表現(嬉しいときに「しっぽ振る」や,跳びついてくるなど)が,もう少しあると良い.(b)肉声による人間らしい抑揚も感情表現に寄与する.
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Report
(5 results)
Research Products
(4 results)