Clinical application of skin color measured by spectrophotometer: Relationship between skin color and pathophysiology in perisurgical patients.
Project/Area Number |
19K12914
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
沓澤 智子 東海大学, 医学部, 教授 (10183310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋月 有紀 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (00378928)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 皮膚色 / 分光測色計 / 経カテーテル大動脈弁留置術 / ショック / 血圧 / ヘモグロビン / 大動脈弁狭窄 / TAVI / 大動脈弁狭窄症 / 周手術期 / 皮膚温 |
Outline of Research at the Start |
顔色や皮膚色は患者の体内環境の変化を反映していると考えられるが、色の観察はその微妙な変化に気づける能力や観察した色を他者へ伝える表現力が必要で、観察者の経験や感性が大きく影響する。皮膚色を数値化する方法として、分光測色計があり、L*(明度)、a*、b*(色度)などの数値で示される。本研究では、この手法を用いて皮膚色を数値化し、皮膚色変化と、呼吸・循環動態や血液検査結果との間に関連があるかを検討する。対象は、心臓弁膜症で手術を受ける患者で、手術前、手術後の皮膚色の変化と、循環や呼吸状態、貧血や輸液量がにどのような変化をもたらすかを明らかにしていきたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
①TAVIを受けた患者の皮膚色の経過とその関連因子 2020年度に引き続き、大動脈弁狭窄症のため経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を受ける患者の皮膚色の測定を2名に行い、計11名の測定が完了した。患者の年齢は82.4±5.3歳(男3名、女8名)。皮膚色の解析は、TAVI前(術前)とTAVI後6時間(術後6)、18時間(術後18)、72時間(術後72)の測定値を用いて検討した。前額の皮膚色は、術前L*60.64±4.76、a* 10.42±1.81、b* 18.39±1.42で、術後6と術後18で有意にL*の上昇を認め、術後72では、術後6と18に比べ有意にL*の低下を認めた。a*、b*には有意な変化を認めなかった。このことは、術後18時間くらいまで、患者の顔色が白っぽくなり、術後72時間では、元に戻ることを示している。 血圧は、平均血圧MAPが術後6に有意に低下していた。しかし、全測定値においてMAPは、L*、a*、b*と相関を示さなかった。採血データでは、ヘモグロビンHb、ヘマトクリットHt、アルブミンが、術前に比べ、術直後、術後18,72で有意に低下していた。Hb,Htは、すべての測定で、L*と負の相関をみとめ、Hb, Htが低下すると明度が下がる(顔色が白っぽくなる)ことが示された。a*とは相関を認めなかった。 ②ショック患者の皮膚色の変化 ショック患者の皮膚色は2020~2021年で9名の患者の測定を行った。測定部位は①と同様に、前腕と前額である。ショックで入室時の皮膚色と24時間以内、24時間以降の3回測定し、視診で顔色の改善が認められた患者(4名、計5回))では、前額部のL*の低下、a*の上昇が認められ、逆に悪化した患者(2名、計2回)では、L*の上昇、a*の低下が認められた。前腕では、皮膚色と毛細管再充満時間との関連を検討したが、関連は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020~2021年度は、新型コロナウィルス感染が収束せず、TAVI患者の減少、業務優先の影響で、研究的な測定をICUで施行することができず、計11名の測定を施行した。他施設のICUでショック患者の皮膚色の測定は計9名の測定を行った。データの解析については、分担研究者との対面での検討が十分確保できず、詳細なデータ検討が遅れ気味である。
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Strategy for Future Research Activity |
測定に関しては、2021年度で終了し、データの解析をすすめ、論文としてまとめる予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)