Project/Area Number |
19K14772
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 16010:Astronomy-related
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Research Institution | Osaka University (2020-2022) Institute of Physical and Chemical Research (2019) |
Principal Investigator |
井上 芳幸 大阪大学, 大学院理学研究科, 准教授 (70733989)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 天文学 / 理論天文学 / 活動銀河核 / 電波天文学 / ブラックホール / 高エネルギー天文学 / X線天文学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では, 巨大ブラックホール周辺の「磁場」という最も基本的な物理量を理論・観測を連携して決定する. 宇宙史解明において, 宇宙の基本構成要素である巨大ブラックホールの理解は必要不可欠である. しかし, 未だに巨大ブラックホールの周辺物理はよくわかっていない. その理由の一つが周辺磁場がわかっていないことである. そこで, 本研究では理論・観測を連携し, 巨大ブラックホールに付随するコロナからのシンクロトロン放射を捉えることで, 数十シュバルツシルト半径の範囲における「磁場」を世界で初めて測る.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画の目的は、巨大ブラックホール周辺の「磁場」という最も基本的な物理量を理論・観測 を連携して決定することにある。 そのために、降着円盤理論・ 電波観測・X線観測を連携し、巨大ブラックホールに付随するコロナからのシンクロトロン放射を捉えることで、数十シュバルツシルト半径の範囲における 「磁場」を世界で初めて測ることを目指している。 これまでの成果において、我々は ALMA 望遠鏡を用いて、近傍の活動銀河核からコロナ由来のシンクロトロン放射成分を捉え、コロナが40 シュバルツシルト半径程度に広がり、また磁場強度は10ガウス程度であることを初めて明らかにしている (Inoue & Doi 2018, ApJ, 869, 114)。さらに、活動銀河核コロナに存在する高エネルギー粒子の加速起源も明らかにし、近年 IceCube Collaboration によって報告されている TeV 高エネルギーニュートリノの起源として、活動銀河核のコロナが重要な役割を果たしている可能性も示した (Inoue, Khangulyan, Inoue, & Doi 2019, ApJ, 880, 40; Inoue, Khangulyan, & Doi 2020, ApJL, 891, 33)。本成果は 2022年度に出版された IceCube の Science 論文においても近傍活動銀河核NGC 1068 の起源としても有力視されている旨が記されている。また、コロナからの高エネルギー放射について、Galaxies誌からレビュー論文を出版した (Inoue, Khangulyan, & Doi 2021, Galaxies, vol. 9, issue 2, p. 36) 今年度は国立天文台のALMA共同科学研究事業派遣していただいた ALMA PD とともに NGC 1068のALMA観測に取り組み、kpc-scale の ALMA 観測結果を論文化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は複数の近傍活動銀河核の解析に成功しており、実績報告の通り論文も出版している。追加のALMA解析も終わっており、NGC 1068等に関する論文を投稿予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度として、NGC 1068 のコロナ成分のALMA観測に関する論文を出版する予定である。
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