下咽頭粘液Liquid Biopsyによる早期癌診断
Project/Area Number |
19K18762
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
河邊 浩明 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (40826088)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 下咽頭癌 / 早期診断 / Liquid biopsy / liquid biopsy / Liquid Biopsy / cell free DNA |
Outline of Research at the Start |
近年、体液中の遊離腫瘍遺伝子cell free DNAを検出するliquid biopsyが実用化されている。血液liquid biopsyは薬物療法選択に臨床応用され、粘液(唾液)liquid biopsyは口腔早期診断への応用が模索されている。内視鏡のみによる診断が困難な下咽頭は粘液liquid biopsyによる早期癌診断の恩恵が最も見込まれる部位である。本研究では既知の下咽頭癌症例と下咽頭癌ハイリスク症例を対象に、下咽頭粘膜liquid biopsyの技術開発を行う。早期癌発見率を向上させ、下咽頭癌のQOLと予後を向上させることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌は世界で6番目に多い悪性腫瘍であり、その中で下咽頭癌は2割弱占める。下咽頭癌の進行癌では咽喉頭摘出術による失声、放射線化学療法による副 作 用などの治療の困難さがあり、5年生存率も50%程度で予後不良である。反対に下咽頭癌早期癌の場合、内視鏡切除が可能で、5年生存率も95%程度と予 後良好 で ある。下咽頭癌は早期か進行かでQOLと予後が全く異なっており、いかにして早期発見するかが課題となっている。 下咽頭腔は平常時はほぼ閉じており、常時粘液が貯留している。内視鏡観察が難しく、症状も出にくいため、下咽頭癌の早期発見は困難である。患者は咽喉頭 異物感を主訴に耳鼻咽喉科外来を受診するが喉頭内視鏡検査では見落とされる事も多い。この時点で全例に対して入念な上部消化管内視鏡検査を行えればよい が、同症状の患者は多く存在するため医療経済的な観点から現実的ではない。そこで耳鼻咽喉科外来の段階で使用可能な早期下咽頭癌スクリーニングのツールが 必要と考えられる。 最近口腔癌で唾液によるLiquid Biopsyが研究されている。唾液中の循環腫瘍細胞(CTCs)、循環腫瘍DNA(ctDNA)、エクソソームmiRNA、タンパク質などの研究が 進んでおり、すでに実用化されているものもある。今回の研究では下咽頭でも同様に精査可能か検討するための研究である。まずは下咽頭癌と診断された患者に 対して、唾液採取、手術時にがん細胞と正常な細胞を採取し、がん細胞特有のDNA変異について精査する。変異を確認できた場合、うがい液や痰を採取し、同じ DNA変異が認めるか確認する。うがいの方法や唾液で検出可能か検討し、より簡易な採取方法を模索する。この研究により簡易な検査で下咽頭癌の早期診断が可 能になれば、医療費削減だけでなく、患者の利益、しいては公益に資 する可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
がん細胞と正常細胞を採取し、TP53の遺伝子異常を比較したが、TP53に関しては異常が認めなかった症例も多く、その後のうがい液での遺伝子検査が出来ていない。
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Strategy for Future Research Activity |
がん細胞と正常細胞を採取し、TP53の遺伝子異常を比較したが、TP53に関しては異常が認めなかった。他の遺伝子やエピジェネティックなものと考えているの で、今後さらに精査を検討している。
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Report
(4 results)
Research Products
(28 results)
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[Journal Article] 異時性多重癌に対して複数回ELPSを施行した症例の検討2019
Author(s)
小出 暢章, 清川 佑介, 河邊 浩明, 田崎 彰久, 有泉 陽介, 山口 和哉, 久米 雄一郎, 了徳寺 大郎, 岡田 卓也, 星野 明弘, 東海林 裕, 川田 研郎, 中島 康晃, 朝蔭 孝宏
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Journal Title
耳鼻咽喉科展望
Volume: 62
Pages: 45-45
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[Journal Article] 喉頭癌放射線治療後、同時性の下咽頭癌、食道癌に対し化学療法後ELPSを行った1例2019
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山口 和哉, 川田 研郎, 中島 康晃, 東海林 裕, 星野 明弘, 岡田 卓也, 了徳寺 大郎, 久米 雄一郎, 小出 暢章, 河邊 浩明, 田崎 彰久, 清川 佑介, 有泉 陽介, 伊藤 崇, 絹笠 祐介, 朝蔭 孝宏
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Journal Title
耳鼻咽喉科展望
Volume: 62
Pages: 37-37
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[Presentation] 下咽頭喉頭癌 機能温存への挑戦はどう進んでいるか ELPS2019
Author(s)
清川 佑介, 杉本 太郎, 川田 研郎, 大崎 聡太郎, 立石 優美子, 河邊 浩明, 小出 暢章, 田崎 彰久, 大野 十央, 有泉 陽介, 朝蔭 孝宏
Organizer
第43回日本頭頸部癌学会
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杉本 太郎, 川田 研郎, 清川 佑介, 立石 優美子, 大崎 聡太郎, 河邊 浩明, 小出 暢章, 江口 紘太郎, 田崎 彰久, 野村 文敬, 大野 十央, 有泉 陽介, 白倉 聡, 朝蔭 孝宏
Organizer
第43回日本頭頸部癌学会
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