減塩ソングBGMによるポピュレーション・アプローチの効果-生体試料を用いた検証-
Project/Area Number |
19K20146
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
丸谷 幸子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 助教 (40804589)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 減塩 / BGM / ポピュレーションアプローチ / ポピュレーション・アプローチ / BGM |
Outline of Research at the Start |
食塩の過剰摂取は生活習慣病の大きな原因の一つである。生活習慣病の一次予防では、健康な集団、すなわち重篤な疾患のリスクが顕在化する前の状態にあって食生活改善への準備性の低いも者も対象となる。このような集団へのアプローチ法として食育をテーマとした音楽(適塩ソング)のBGM放送は興味・関心の有無にかかわらず聴覚に働きかけることで、食行動変容への意識を喚起する新たなポピュレーション・アプローチの手法となりうる。BGMによる減塩・食行動変容の効果を検証した報告は世界でも例がない。本研究では適塩ソングのBGM放送による減塩・食行動変容の効果を、職域の給食施設での介入研究により検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
奈良県が開発した適塩ソングのBGM放送による個人への定量的な減塩効果を検証するため、当初の予定では2021年度において、新たな協力先を募り、解析サンプルサイズを目標の400名に到達させるところであった。しかし、Covid-19流行がなお収束せず、長期間にわたっていることにより、「日本人の食生活様式が変わったこと」、「特に本研究の対照群となる参加者は全員が感染症流行前に調査を終えていること」から、今後新たな参加者により得たデータとの比較を行っても当初目的に対する意義がなく、結果の正確性と妥当性の確保は困難と結論付け、流行前に収集した272名分のデータにより最終的な効果を検討する決定を行った。 最終的に、研究期間全体で奈良県内で847名の参加同意を得、そのうち272名が解析対象となった(対照群:159名、介入群:116名)。当該協力者への個別の結果返却や対照群へのフォローとしての減塩教室を行い、対象者に対する一連の対応は完了している。 本研究は当初2021年度末で全行程が完了する予定であったが、上記理由により1年の延長を申請し、承認を得た。 成果として、2021年度ではすでに収集した情報の最終整理、粗解析を実施し、短期(3か月)的な食塩摂取行動変容への影響と長期的(1年)な摂取量への影響についての結果を検討した。各種学会にて得た関連の知見と合わせ、この内容について2021年度後半より2022年度内の国際誌への発表を目指して準備を進めている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は2021年度中に国際誌に成果を発表する予定であったが、感染症流行状況、社会状況が定まらず参加者の追加募集に関する状況判断に困難を極めた。そのため国際誌への結果公表が遅れている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までにデータの粗解析が完了し、国際誌への発表に向けてドラフトの執筆中である。2022年度内の投稿、掲載を目指し進めている。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)