Budget Amount *help |
¥17,680,000 (Direct Cost: ¥13,600,000、Indirect Cost: ¥4,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
1)貪食によりどのように分化が始動されるかのメカニズム解明を目標に研究を行った。分化を制御する転写因子に着眼して解析する為にGATA-4-mcherryをknock-inしたマウス心筋細胞を作成し抗がん剤処理で細胞死を誘導した。死細胞片をヒトMuse細胞に投与し貪食させると、取り込まれたマウス心筋由来のGATA-4-mcherryは1日でMuse細胞の細胞質と核に移行し48時間迄に横紋様構造を有する細長い心筋細胞に劇的な形態変化を遂げた。これらの細胞にKClを投与し脱分極させると細胞内にカルシウムが流入し、ChiP sequenceや免疫電子顕微鏡で解析すると、貪食により取り込まれたマウス由来GATA-4-mcherryはヒトMuse細胞のゲノムの心筋分化に関わる因子、GATA,Nkx2.5,MEF2,SP1等のプロモーターに結合し、RNAポリメラーゼやTFIIB等転写装置の複合体も形成されていることが確認された。 2)Muse細胞以外の体性幹細胞、間葉系幹細胞MSCや神経幹細胞NSCの貪食による分化誘導を行った。MSCは軟骨や脂肪の死細胞片を貪食させると同一細胞に分化するが、心筋や神経を貪食させても同一細胞への分化は見られず、NSCは元々神経系因子を発現するが、神経あるいはグリア細胞の死細胞片貪食により分化が促進したものの、心筋や肝臓等の死細胞片では分化誘導が無かった。これらから貪食により体性幹細胞は同一細胞種に分化するが、幹細胞が持つ分化のポテンシャルに制約された範囲内での分化に留まることが分った。 3)分化能が由来臓器により異なるかを検討する為に骨髄と臍帯のMuse細胞で比較した。貪食能や分化性向性に違いは無く、生殖系、血液系、胎盤等個体外組織への分化は臍帯Museにみられ、骨髄Museにはほとんど見られないか部分的な分化関連因子の発現が限定した時期のみに留まった。
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