Development of orientation & mobility program based on spatial cognitive ability for congenitally blind children
Project/Area Number |
20K03047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
丹所 忍 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (70780865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三科 聡子 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (20804082)
門脇 弘樹 山口学芸大学, 教育学部, 講師 (40868569)
韓 星民 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (60643476)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 先天性視覚障害児 / 歩行指導 / 全国盲学校調査 / 外部専門家(歩行訓練士) / 視覚特別支援学校 / 外部専門家 / 連携・協働 / 先天性視覚障害幼児児童 / 空間認知 / 歩行指導プログラム / 重複障害 |
Outline of Research at the Start |
日本における視覚障害者の歩行訓練は、中途視覚障害者を想定したプログラムが主流であ り、先天性視覚障害児や視覚以外の障害を併せ有する重複障害児(以下、視覚障害幼児児 童)の発達段階を考慮した指導法は確立されていない。そのため、視覚特別支援学校(以下、 盲学校)に在籍する視覚障害幼児児童の歩行指導は、十分には行われていない。 視覚障害幼児児童と中途視覚障害者の歩行訓練が異なる大きな要因として、空間認知能力 が考えられている。 本研究では、空間認知能力の発達を促すスモールステップの歩行指導プログラム を構築する。さらに、開発した歩行指導プログラムを盲学校に提供し、その効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、先天性視覚障害幼児児童生徒を対象とした歩行指導プログラムを開発し、提案することである。日本には、重複障害を含めた先天性視覚障害幼児児童に対する発達段階に応じた歩行指導プログラムが存在しない。また、視覚特別支援学校では、歩行指導に関する専門性の高い教員が不足していることが課題となっている。本研究は、こうした課題の改善策を検討し、教育の場において一助となるよう行うものである。 2022年度は、1)全国盲学校を対象とした歩行指導に関する2つの調査の実施と分析、2)外部専門家(歩行訓練士)と先進的な連携・協働を進める盲学校の事例検討と結果の公表、を行い一定の成果を得た。1)の1つの調査から、日本の盲学校において歩行指導に関する認識や専門性の維持・継承が課題となっていることがわかった。具体的には、新転任の教員であっても児童生徒の歩行指導を担当せざるを得ないが、指導目標や指導方法等を相談する先輩教員や歩行訓練士の養成を受けた教員が存在しないといった課題が多く認められた。課題の改善策として、教職員を歩行訓練士養成研修へ派遣すること、校内体制の見直し、及び外部専門家(歩行訓練士)との連携・協働が挙げられる。各盲学校で改善策を実行するには、管理職が視覚障害児に対する歩行指導の重要性を認識し、教育委員会の理解を図るべく働きかけていくことが求められる。 本研究では、歩行指導プログラムの開発と提案を目的とするが、各盲学校における歩行指導に対する認識の向上をも意図したものにしていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究全体としてはやや遅れている部分もあるが、現況で可能な事柄を着実に進めており一定の進捗があったと捉えている。具体的には、1)全国盲学校を対象とした2つの調査を実施して集計・分析したことと、2)盲学校と外部専門家(歩行訓練士)の連携・協働に関する事例を収集して分析し、学会発表及び論文として結果を公表したことが挙げられる。今後も、1)の調査結果の詳細な分析を進め、成果公表につなげていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、主に、1)調査研究の詳細な分析と結果に基づくプログラム開発、2)開発したプログラムと指導事例集の提案を行う予定である。1)と2)ともに、研究分担者で作業を分担して進め、定期的な研究会と学会等でのミーティングにより進捗を確認していくようにする。2)については、関連学会等で適宜発表を行うとともに、公開シンポジウムを開催したり、全国の盲学校に配布したりするなどして広く成果を公表するようにする。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)